家族シアター 辻村深月

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「私たちには教室の『ここ』がすべてじゃなくてもいいんじゃないだろうか」byはるか

「うみか」と「はるか」は一つ違いの姉妹。
うみかは学研の「科学」はるかは「学習」を購読している。
ある時、うみかが姉のはるかに「次は科学を買って欲しい」と懇願する。
エンデバー号が打ち上げられ、毛利衛さんが搭乗するのだ。
5年生の科学より6年生の科学の方がより詳しく掲載されるので
どうしても6年生の科学が読みたいと言う。


 

 

 

 

はるかは最初は嫌がったがうみかの将来は宇宙飛行士になりたいと
夢を聞き、一緒に母にお願いに行く。
母はうみかに「逆上がりができたらね」と条件を出し
姉妹で近くの公園に練習することに。

次の日、うみかと練習の約束をしていたはるかだが
友達に誘われて遊んでしまう。
家に帰ると、うみかが腕を骨折して入院したと聞き
罪悪感を持つはるか。
そんなはるかは、生徒の持ち回りで発行している
学級通信にエンデバー号の事を書いた…。
(「1992年の秋空」より)



 

 

 

 

 

姉と妹、姉と弟、母と娘、父と息子、祖父と孫、夫婦
様々な関係の家族のオムニバスです。

家族だからこそ言って傷つけてしまう。
家族だからこそ言えない。
思いがあるからこそ言わないことが嫌われていると捉えられる。
ぶつかり合いすれ違う家族が書かれています。

私は一人っ子なのできょうだいはいません。
なので母と娘の話は自分のことのように感じて読みました。
思春期になり、なんとなく思いがすれ違う母と娘。
「あ~、そういう時期あったなあ」

そして、今も同じ屋根の下に住んでいるけれど
娘とは必要なことしか話をしていないなぁ。
本当にこれでいいのかな?
この本を読んで、思っていることは言葉にしないと
伝わらないよな…とあらためて思いました。

短編なので読みやすく、途中で中断しても大丈夫な本です。

【目次】

「妹」という祝福
サイリウム
私のディアマンテ
タイムカプセルの八年
1992年の秋空
孫と誕生会
タマシイム・マシンの永遠

講談社
275ページ

著者 辻村深月
1980年2月29日生まれ。
千葉大学教育学部卒業。
2004年に「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。
2012年に「鍵のない夢を見る」で第147回直木賞受賞
2018年に「かがみの孤城」で第15回本屋大賞受賞

著書
「子どもたちは夜と遊ぶ」
「ハケンアニメ !」
「ぼくのメジャースプーン」など多数

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。
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