千年図書館 北山猛邦

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「人類の産み落とした文明が最後に流れ着く場所」

とある村では夏になっても湖が凍ったままになっていると
凶兆とされ、村の若者から一人「司書」を選び出し
村の西の果てにある図書館に捧げることになっている。

今回は13歳の少年ペルが司書に選ばれる。
図書館に着くと前任の司書ヴィサスがいた。
ヴィサスは2年前に同じ様に司書として選ばれて図書館に来て

前任者はヴィサスが着いてまもなく亡くなったことをペルに伝えた。

司書の仕事は図書館のあちらこちらに散らばっている
箱に入った本…「神々の書物」を地下の書庫に収めること。
封印されている本をより完璧にすること。
本はとてつもなく重い。
地下の書庫に行くまでに往復2時間はかかる。
ヴィサスは面倒がって司書の仕事はしていなかった。

ある日、村の若者が図書館にやってきて
「神の火の本」を持っていってしまう。
それからは一度も途絶えたことがなかった図書館へのお供え物が
途切れてしまった。
気になったペルとヴィサスが村に行ってみると…。
(「千年図書館」)



 

 

 

表題の「千年図書館」を含めて5編のミステリーの本です。
この千年図書館は最後のページに度肝を抜かれました。
読み返すと、伏線があちらこちらにちりばめられていて
なるほど…と背筋が寒くなりました。

特に最初の2篇は暴力的な描写や残酷な描写もないのに
ゾクっとさせるのです。
私はこの手のミステリーは実は苦手なのですが
思わず読み返すほど惹きつける小説でした。

 

 

 

 

 

 

【目次】

見返り谷から呼ぶ声
千年図書館
今夜の月はしましま模様?
終末硝子
さかさま少女のためのピアノソナタ

講談社
192ページ

2019/1/11 発売

著者 北山猛邦
1979年生まれ、岩手県出身。
2002年、『「クロック城」殺人事件』で第24回メフィスト賞を受賞してデビュー。
本格ミステリの旗手として注目され、特に、物理トリックに関しては「物理の北山」と呼ばれるほど、秀逸なトリック作品を生み出す一方、繊細な人間ドラマと優しいキャラクターの切ない物語にも定評がある。

著書
『「瑠璃城」殺人事件』
『踊るジョーカー』
『猫柳十一弦の後悔』など。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。
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