いのちの値段 医療と費用を巡る50の物語 読売新聞医療部

「何らかの人とのつながりこそが、人の生と死を支えている」

副題にもあるように、この本は読売新聞で掲載されたシリーズを書籍化したものです。
がんの治療に関してはプロローグでなかにし礼さんが、
ご自分の体験談を執筆されています。
医者からの治療の提案を鵜呑みにせず、自分はどんな治療を望むのか。
自らインターネットで陽子線治療を探し当てます。
普通に抗がん剤しか知らなかったので、今は治療も多岐にわたることを知りました。

本編は多くが患者や家族のルポルタージュです。
がん患者の高齢化や看取り、精神疾患の患者の現状などが
本人の言葉で綴られています。

幸いにも私は現在、疾病はなく両親も居ないので
介護の問題もありません。
ただ、自分自身に介護が必要となったときや
がんや難病といった病気に罹ったときに
どのような選択をするのか、考えるきっかけになりました。

自分の思いを伝え、子ども達の思いも聞きすり合わせていくことの大切さ。
家族だけではなく、地域との関わりも重要だと知りました。
精神的な安定はSNSのつながりでも補えるかもしれませんが
具体的な身の回りのことなど生活に密着したことは
リアルなつながりでないと解決しないこと。

健康な時だからこそ読んで、今後の自分を考えるきっかけにして欲しいと思います。

 

 

 

 

 

【目次】

まえがき 人間の「善意と無限の可能性」を信じて
プロローグ「いのちのメッセージ」人生の流儀 なかにし礼
第1章 オプジーボ  高額新薬が生む効果とジレンマ
第2章 「適正」を探る 治療と値段に正解はあるのか
第3章 対話のカタチ 医師との上手な向きあい方
第4章 透析と人生 進歩する医療の光と影
第5章 人生の最終章 死の迎え方、延命と尊厳

第6章 ゆらぐ現役世代 患者として働き生きる
第7章 高齢者は今 千差万別な老後に備える
第8章 支える家族 試される絆と重すぎる責任
第9章 地域をつなぐ 人と人、仕組みが支える健康
第10章 精神疾患 整わないこころ、回復するこころ
第11章 新技術の行方 高度医療との付き合い方
エピローグ
巻末特別対談 「いのちの値段」その先にあるもの
       津田篤太郎 ✖ 小川朝生
謝辞
主な参考文献

講談社
253ページ

読売新聞医療部発 コラム

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