1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 デイヴィッド・S・キダー ノア・D・オッペンハイム

「イデアとは抽象的・非物質的なもので、現実世界の事物は、このイデアを模倣しているのだ」by プラトン

1日1ページでまとめられて365日分を
月 歴史
火 文学
水 視覚・芸術
木 科学
金 音楽
土 哲学
日 宗教
と分けてあり読みやすくなっています。

自分の興味のあるところだけを読むのもOK
全部読みましたが、順にページを追っていくと
月~土までは時代も紀元前や中世が続く中
急に科学で「温室効果」と出てきて現代に引き戻されるという
不思議な体験ができます。

文学では西洋の古典文学が紹介されていて
あらためて読んでみたいと思いました。
音楽で作曲家が紹介されると、YouTubeで検索して調べを聞いたり
芸術では画家の名前があるとググって絵画を確認したり
検索しながら読むと面白いですよ。

文学でジョン・ミルトンの叙事詩「失楽園」では、
日本版の「失楽園」を思い出し
「ルネサンス」と出てくれば、
「ルネッサ~ンス」のフレーズが頭で鳴り響き
科学で「超新星」と出てくるとK-POPのグループを
連想するという、かなり日本文化に毒されていることも
自覚できる本です(笑)

全体的に西洋文化が中心にまとめられているので
歴史~宗教まで西洋文化に興味がある人にはおすすめの本です。

 

 

 

 

 

 

 

文響社
384ページ

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プロフェッショナルな読者

アリバイ崩し承ります 大山誠一郎

「時を戻すことができました。―平根さんのアリバイは、崩れました」by 時乃


刑事になって1年目の僕は腕時計の電池を交換するために
駅前の小さな商店街にある時計屋
「美谷時計店」に入った。
そこには20代半ばと思われる女性が居た。
名前は美谷時乃。

電池交換を待っている間に店をぐるりと見てみると
「時計修理承ります」
「電池交換承ります」
「アリバイ崩し承ります」
「アリバイ探し承ります」
と、貼り紙があった。

この店は先代から、時計にまつわる依頼は
何でも行う方針だという。
小学生の頃から祖父である先代の店主から
アリバイ崩しを仕込まれた…と説明してくれた。

僕はちょうど今、調べている事件の容疑者のアリバイが
崩せなくて、困っていたのところだった。
事件の詳細を話をすると時乃は
「時を戻すことができました。アリバイは崩れました」
と、トリックを説明し始めた。

 

 

 

 

【感想】
発想は面白いなぁと思いながら読みました。
アリバイの設定は「おぉ」と感心しました。
そんな手があるのか…。
ただ、ミステリー+人間模様も絡んだ
骨太な警察小説が好きな私にとっては

ちょっと物足りない感があります。

時乃は刑事から話を聞くだけでアリバイを崩す。
それもその場で即座に。
そこに刑事の苦悩や刑事同士の競争など
地道な捜査や人間模様がなく
スラリとアリバイを崩す時乃に
「操作をなめんじゃねぇよ」という
私の好きな足で事件を解決する刑事たちの
罵声が聞こえてきました(笑)

なので「ミステリーは読んでみたいんだけど
ちょっととっつきにくいなぁ」
と思っている人には楽しく読める本だと思います。
久しぶりに図が載っているミステリーでした。

そんななかでも第5話の時乃のお祖父さんの話は
なんだか微笑ましくて素敵な話だと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

第1話 時計屋探偵とストーカーのアリバイ
第2話 時計屋探偵と凶器のアリバイ
第3話 時計屋探偵と死者のアリバイ
第4話 時計屋探偵と失われたアリバイ
第5話 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ
第6話 時計屋探偵と山荘のアリバイ
第7話 時計屋探偵とダウンロードのアリバイ

実業之日本社
252ページ

著者 大山誠一郎
1971年、埼玉県生まれ
推理作家、翻訳家
京都大学在学中は推理小説研究会に所属
本格ミステリ作家クラブ会員

著書
赤い博物館」
「密室蒐集家」
「仮面幻双曲」など

大山誠一郎 ツイッター

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グッドレビュアー

プロフェッショナルな読者

黄金のアウトプット術 成毛眞

「アウトプットしないでいると才能の発見が遅れる」

色々な所で「インプットしたことをアウトプットすることが大切」
と言われています。
FacebookやTwitter、Instagramなど
気軽にアウトプットできるツールも増えています。

私自身はこのブログやFacebook、Twitter、Instagramも利用しています。
より、興味を持ってもらえるようなアウトプットするのには
どんなコツがあるのか知りたくて読みました。

“黄金のアウトプット術 成毛眞” の続きを読む

ロジカルに伝える技術 大庭コテイさち子

「結論を先に理由を後に言う」

ロジカル(=論理的)に発言をしたい、文章を書きたい。
と、思っています。
文章は見直すことができますが、話となると
瞬時の判断が必要になり、また感情も入ってきます。

私は感情がすぐに言葉のはしばしに出てしまい
何度も失敗をしてきました。
伝わる話しかたができればいいなと思って読んだ本です。

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また、同じ夢を見ていた 住野よる

「人生ってリレーの第一走者みたいなもの。自分が動きださなきゃ、何も始まらない」by奈ノ花

小林奈ノ花は賢くて正義感にあふれて本が大好きな小学生。
大人ぶったところと物おじせずハッキリと思った事を言うので
クラスからは浮いた存在となっている。

学校が終わると奈ノ花は、いつもの様に友達の猫と一緒に
大人の女性のアバズレさんのところでおやつを食べながら話をする。

最近、友達になった南さんや
木の家に住んでいるおばあちゃんの所にも行き
話をするのが奈ノ花の一日の過ごし方。

国語の授業で「幸せについて」考えて発表することになった。
「幸せって何?」アバズレさんやおばあちゃんに尋ねても
ヒントしか言わない。

奈ノ花の隣の席の桐生くんは、いつも絵を描いてばかりいる。
見せてと頼んでも隠しちゃって見せてくれない。
そんな桐生くんとペアで「幸せについて」話をする奈ノ花。

ある日、近所のスーパーに強盗が入った。
捕まったがその強盗は桐生くんのお父さんだった。
桐生くんは学校に来なくなり、奈ノ花はプリントを届けに
家に行き、話をするうちにカッとなって「いくじなし !」と
言ってしまい、桐生くんからは「小柳さんが一番嫌いだ」と
言われてしまい、ショックを受ける奈ノ花
そのうえ、唯一話ができる荻原くんにまで無視されてしまう。

アバズレさんに一部始終を泣きながら話すと、
ギュッと奈ノ花を抱きしめて謝りだすアバズレさん。
そして奈ノ花は決意する。



 

 

 

 

奈ノ花は小学生にしては生意気で
発想力が豊かで自分はすべて正しいと思っている女の子です。
なかには嫌悪する人もいるかもしれませんが
私は奈ノ花に好感を持ちました。

一人っ子で両親は仕事が忙しくて
奈ノ花との約束より仕事を優先してしまう。
奈ノ花は寂しさを紛らわすために
アバズレさんや南さん、おばあちゃんの所に行っている…。
それはほんのちょっとですが自分と重なるところもあったから
奈ノ花をほっとけなくて最後まで読んだ感じです。

表題は「また、同じ夢を見ていた」ですが、
あなたは同じ夢を見たことがありますか?

私は全く同じ夢はないのですが
シチュエーションがよく似た夢を見ることがあります。
それも2パターン。

1つは飛行機が落ちる夢。
その時私は飛行機には乗っていなくて
地上から飛行機が落ちていくのを眺めています。
落ちて爆発するところで終りです。

もう1つは高校生や20代の頃の夢。
亡くなった祖母が出てきます。
家は住んだことのない、かなら広い家です(願望かも)

共通しているのは、この夢を見る時は
心身どちらか(もしくは両方)が疲れているとき。
なのでこの夢を見ると
「あ~、今自分は疲れてるんだ」と自覚します。
最近は見ることも滅多になくなりました。
必死で「頑張らなくっちゃ」と仕事と子育てに
追われていた生活から、今は「頑張らない生活」に
シフトチェンジしたからかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

双葉社
257ページ

著者 住野よる
大阪在住
高校時代より執筆活動を開始。
デビュー作「君の膵臓をたべたい」がベストセラーとなり
注目を集める。
パピコが大好き。

著書
『君の膵臓がたべたい』
『か「」く「」し「」ご「」と「』など

住野よる ツイッター

怪しい炎のクリスマス 那須正幹

「つまり、火事が大きくならないように気をつけているってことですか」by啓子

コロッケこと衣川啓次郎は小学5年生。
中学2年生の姉の啓子、高校2年生の兄の啓一郎と母の4人暮らし。
母は衣川工務店を経営している。

コロッケの住む町の駅前には大きなもみの木があり12月になると
クリスマスツリーの点灯式が行われる。
実は先月から市内で不審火が続いている。
コロッケの同級生の陽子の父親は新聞記者。
同一犯の可能性が高いらしい。

そんなおりコロッケの母の会社の倉庫からボヤが出た。
大火にはならなかったが、兄の啓一郎は友達とバイクで
夜中に見回りを始める。
それまでボヤしか起こらなかった放火がある日
アパートが全焼する。
そのアパートにはコロッケの親友の勝彦が住んでいた。

一体誰が火をつけているのか…。
犯人が捕まった後にも放火は続く。
衣川きょうだいは真情報を掴んだ。



 

 

 

 

 

「ズッコケ3人組」で有名な那須正幹さんのシリーズものです。
クリスマスの日に読みました。
「ズッコケ3人組」は本で読むよりNHKのドラマで観ていました。
この「コロッケ探偵団」シリーズも子どもが活躍します。

コロッケのお兄ちゃんは高校生なのにタバコを吸うし
暴走族にも入っている、昔でいう「不良」です。
でもきょうだいの仲は良いし、母ちゃんのいう事も聞くイイ奴。
放火魔にも火をつける理由があって、
よくない事だけど大人の小説に出てくるような「悪人」は出てきません。
そういう意味では事件は起こるけど安心して読める本でした。

他の話も気になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

1.放火魔出没
2.兄ちゃんのアルバイト
3.高町倉庫の火事
4.兄ちゃん張りきる
5.アパート炎上
6.目撃証言
7.親友との別れ
8.捕まった放火魔
9.ツリー炎上
10.真犯人
11.真夜中の追跡
12.コロッケ一家の大みそか

小峰書店
143ページ

著者 那須正幹
1942年、広島県生まれ
島根農科大学林学科卒業後文筆活動に入る。

著書
「ズッコケ3人組」シリーズ
「お江戸の百太郎」シリーズ
「ねんどの神様」など多数

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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