いいね ! 作:筒井ともみ 絵:ヨシタケシンスケ

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「鼻の穴ってすごいんだ。なんだか宇宙のブラックホールみたいだ。なんでもかんでも吸い込んで成長していく」

この本には20個の「いいね」が書いてあります。
主人公は小学校のとあるクラスの生徒たち。

よく転ぶ女の子が自分のひざ小僧を
丸めたティッシュが詰まってとれない鼻の穴を
眠れないことを

さらさらヘアを坊主にしたことを
「いいね」と自分で認めています。

読み進んでいくと、それぞれの子ども達のつながりが見えてきます。
そして何故かあらわれる三毛猫の存在も気になります。
実はこの三毛猫がこのお話の「キモ」で
一人ひとりの「いいね」が最後につながっていくのです。


 

 

 

 

大人から見たら「いいね」とは言い難いこともあります。
でも、一度は「いいね」と受け入れることから始めるのが
人と人とのつながりになっていくと思うのです。
それが親子の関係ならなおさらです。

私には3人の子どもがいます。
上の2人は社会人で一番下の子は中学生です。
今、あらためて「自分の理想の子ども」を押し付けてきたなぁ
と思うのです。

言葉で「こうしなさい」とは言ってきませんでした。
進路も自分たちで決めさせました。
それでも無意識のうちに「こうあって欲しい」とオーラを出していたことに
つい最近気が付きました。
「明るい人になって欲しい」
「なんでも親に話して欲しい」
親として普通に願うことなのですが、この無言のオーラは
プレッシャーだったようです。
「私の思い通りになってほしい」というオーラまで出していたようなのです。

ようやくそのことに気づき
親子といえども人格は別。
「理想の子どもであってほしい、思い通りになってほしい」
という気持ちから
「理想の子どもでなくていい、思いどおりにならなくていい」
と切り替えました。
そうすると私自身がとても楽になったのです。

子どもたちのことを丸ごと「いいね」と一旦受け止めることで
本当にイライラすることが減りました。
そして自分自身のぐうたらなところも「いいね」と受け入れることにしました。

著者の筒井ともみさんの本は初めて読みましたが、
子どもを捉える目がとても温かいと思います。
そして絵がヨシタケシンスケさん。
ほんわかとした雰囲気が絵からも伝わってきます。

この本に出会うことで、こうやって文字にし
自分自身のことを振り返ることができました。
児童書ですが、大人にこそ読んでほしい本です。
「いいね !」

 

 

 

 

 

 

 

あすなろ書房
80ぺーじ

2018年12月3日発売

著者 筒井ともみ
東京生れ。
成城大学卒業後、スタジオミュージシャンを経て、脚本家となる。
テレビドラマ「響子」「小石川の家」で向田邦子賞を受賞。
他のドラマ作品に「家族ゲーム」「センセイの鞄」「夏目家の食卓」などがある。
映画「それから」と「失楽園」で日本アカデミー賞優秀脚本賞、「
阿修羅のごとく」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。


著書
「食べる女 決定版」
「うつくしい私のからだ」
「着る女」
「おいしい庭」など

絵 ヨシタケシンスケ
著者 ヨシタケシンスケ
1973年神奈川県生まれ
筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了
「りんごかもしれない」で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、

第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。
著書
「りんごかもしれない」

「ぼくのニセモノをつくるには」
「あるかしら書店」など多数

筒井ともみ オフィシャルブログ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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