終わった人 内館牧子

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「高橋、いいか。絶対に会社のために死ぬな。絶対に会社のために病気になるな」

田代壮介は63歳。
東大法学部を卒業しメガバンクに就職し、
出世コースを歩いていたが途中から
子会社に出向となりそのまま定年を迎えた。


 

 

 

 

妻の千草は美容室に働きだし
壮介は家で一人で過ごす。
退屈な時間を持て余し、トレーニングジムや文化教室に通うが
気持ちは満たされない。
「定年とは終わった人だ、俺は終わった人なんだ」と痛感する。

仕事一筋でやってきた壮介は会社人として成仏していないことに気づく。
まだ63歳。働きたい。
面接を受けるが高学歴が邪魔をし特技もない壮介は
断られる。
高学歴は60代の再就職には壁になると知って愕然とする壮介。

そんなおりトレーニングジムで出会った
30代の鈴木に壮介の経歴を見込んで
自分が興した会社の顧問になってほしいと懇願される。
またとないチャンスが巡ってきた。
顧問を受け充実した日々を送る壮介。
ところが、社長の鈴木が倒れて壮介の人生は一転する。
壮介は会社人として成仏できるのか?


前半、自分の状況が受け入れられずに
ぐちぐち、うだうだする壮介にちょっとうんざりしながらも
後半、仕事を得て生き生きと輝きだす壮介を
見ながら更なる展開に驚いてしまいました。
最後はどうなるんだろう…とオロオロしながら
読み進めました。

今や平均寿命が80代になった今
定年が60歳や65歳って妥当なんだろうか???
と思います。

人にとって仕事=働くことは単に収入を得ることだけではなくて
そこにはコミュニティや人の役に立つ
といった収入以外のことの方が
特に熟年期に入ると大切になってくるのではないか
自分が50代になって思うようになりました。

仕事を離れても生き生きと生活するためには
仕事以外に情熱を持てるものがあるかないか…
これがキーワードになるような気がします。
私は「読書」かなぁ。

あなたにとって仕事以外で情熱を持てるものってなんですか?

 

 

 

 

 

 

 

講談社
373頁

著者 内館牧子
1948年秋田県生まれ
武蔵野美術大学卒業
13年半のOL生活を経て、1988年脚本家としてデビュー
テレビドラマの脚本は「ひらり」
「てやんでえッ !」「毛利元就」など

著書
「エイジハラスメント」
「十二単を着た悪魔」
「毒唇主義」など多数

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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