一瞬の風になれ3 佐藤多佳子

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「人生は、世界はリレーそのものだな。バトンを渡して、人とつながっていける」

春野台高校陸上部の神谷新二は3年生になり
高校生最後の競技生活に入った。
昨年に引き続き中学で成績を残した1年生が入ってきた。

1年生の頃には体力が無くてすぐにバテていた
一ノ瀬連が地道な努力の結果
バテずに1日のレース展開まで考えて走るようになった。

4継(100m✖4リレー)は根岸の代わりに1年生の鍵山が
1走になった。
その鍵山が県の記録大会で肉離れを起こす。
全治6週間。
鍵山が復帰するまで根岸がカムバックする。


 

 

 

 

思った以上に4継がバトンワークもアンダーハンドパスに
変えてタイムも上がりチームワークも良く
インターハイ予選の地区大会、県大会を勝ち進み
いよいよ南関東大会に。
鍵山が怪我から復帰したが今年はこの4人
(桃内、一ノ瀬、神山、根岸)がいいのではと思い始める新二。

一ノ瀬と桃内に相談すると同意されるが
根岸が断固として反対した。
「俺はこのチームが総体をで優勝することを信じている。
俺が入ったら、それは無理だ。でも、鍵山が完全にフィットしたら
可能性がある。おまえら、誰も、そういう夢を見ねえのか?」

南関東大会がやってきた。
新二と連は100m走、4継に出る。
予選で2着までに入れば決勝に出ることができる。
バトンワークが上手くいかず結果は3位に。
後はタイムで上位2チームに入ることを祈るばかり。
春野台高校は決勝に進むことができるのか…。

1巻から続けて読んできましたが
新二と連の精神的な成長ぶりが凄い !!
2巻目の後半で新二はどうなるんだろうと
ハラハラしたのも束の間。
仲間の支えでちゃんと戻ってこれた。
読んでいて青春っていいなぁ…としみじみ思った。

私自身は中学生の時にソフトボール部に入っていて
朝練や先生につてで高校にお邪魔して
一緒に練習させてもらったり
当時は真夏でも「水は飲むな」と言われていて
顔を洗うふりをして水道水を隠れて飲んだりしていたのを
思い出しました。
その時のチームメイトと会うことは無いけれど
ソフトボールは子どもが生まれてから再開し
3年前までチームに入ってプレーをしていました。
中学や高校でやっていた部活って
大人になってもなにがしか影響があったり
プレーを続けたりするんだと
今、振り返って思います。

これで最終巻になるんだけど
続きが読みたいと思うのは私だけでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

【目次】

第一章 エネルギー・ゼロまで
第二章 問題児
第三章 それぞれの挑戦
第四章 アンダーハンド・パス
第五章 光る走路
終章

講談社
383頁

著者 佐藤多佳子
1962年東京都生まれ
1989年「サマータイム」で月刊MOA童話大賞を
受賞しデビュー
1998年、日本児童文学者協会賞
1999年、路傍の石文学賞を受賞
著書
「しゃべれどもしゃべれども」
「神様がくれた指」
「黄色い目の魚」など

 

佐藤多佳子ツイッター

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