一瞬の風になれ 2  佐藤多佳子

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「努力したぶん、きっちり結果が出るわけじゃない。だけど、努力しなかったら、まったく結果は出ない」

春日台高校陸上部の神谷新二は2年生になった。
新二と一ノ瀬連の活躍で中学時代も陸上で活躍していた
1年生が入ってきた。


 

 

 

インターハイ予選で100m、新二はライバルの高梨を抜いて
1位でゴール。
雨の中自己ベストを更新するが、決勝ではガチガチになってしまいドンケツ。

4継(100m✖4)リレー
メンバーは1走に1年の桃内、2走は連、3走は3年でキャプテンの守屋
4走は新二。
予選はバトンワークが上手くいかず6位通過。
決勝は予選の反省を活かして3位。
これで南関東大会に行ける、と思ったのも束の間
連が左太ももの裏側、ハムストリングスの肉離れを起こして
全治1か月の診断が下った。

連の代わりに根岸が4継のメンバーとなる。
南関東大会での予選は練習よりタイムを縮めたが
5位…予選落ちだった。
大会が終わり部長の守屋から新二は呼び出され
次の部長を託される。

顧問のみっちゃんこと三輪先生の
自宅を訪れた新二は次年度…最終年に向けての
自主トレのメニューを組んで欲しいと願い出る。
新人戦の100m、追い風で参考記録となったが
新二は10秒台をたたき出した。

同じ日に新二の兄でプロのサッカー選手の健一が
車の事故で病院に運ばれた。
試合後、チームジャージのまま直接病院に駆け付けた新二に健一は
「そんな恰好で病院に来るなっ。帰れ !」
と怒鳴られる。
兄の初めてみる姿だった。
ショックを受けた新二は部活にも顔を出さなくなる。
このまま新二は陸上部を辞めてしまうのか…。

前作はサッカー一辺倒だった新二が幼なじみの連に憧れ
陸上部に入り試合や合宿と青春まっしぐらでした。
今回はその新二の100mと4継の様子他校のライバル達とのやり取りが
前半に書かれています。
後半は小さい頃から憧れの兄健一が事故に遭い
見舞いに行きますが、拒絶され落ち込み部活にも
顔を出さなくなります。

よくあるパターンなんですが
読んでいてふと疑問が湧きおこりました。
「健一はいつ運転免許を取ったのか?」
高校はサッカーの名門校でサッカー漬け
卒業前からジュビロ磐田の練習に行きだしていた健一。
合宿免許はもちろん無理だし、
どこにそんな時間があったの???
せめて原付に乗っていての事故のほうが
現実味があるのでは…と思ってしまいました。

あらすじには書きませんでしたが
同じ部の谷口さんとの関係もちょっといい感じ。
部内恋愛禁止の陸上部だけど
成就してほしいなぁ。

いろいろな期待を込めて3巻に突入します。

 

 

 

 

【目次】

第一章 オフ・シーズン
第二章 先輩、後輩
第三章 届かない星
第四章 幻の10秒台
第五章 アスリートの命

講談社
272頁

著者 佐藤多佳子
1962年東京都生まれ
1989年「サマータイム」で月刊MOA童話大賞を
受賞しデビュー
1998年、日本児童文学者協会賞
1999年、路傍の石文学賞を受賞
著書
「しゃべれどもしゃべれども」
「神様がくれた指」
「黄色い目の魚」など

佐藤多佳子ツイッター

最後まで読んで頂きありがとうございます。

当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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