「自分」から自由になる沈黙入門 小池龍之介

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「何も考えない空白の時間こそ人にとって大切な栄養素」

私は一人っ子のせいか「自分が」という思いが強く
人に対しては「執着心」「嫉妬心」がすぐに湧いてきます。
昭和の人間なので「努力」「頑張る」が当たり前で
自分を追い込みすぎて心身ともに疲れてしまうことも度々です。
「執着心」「嫉妬心」を手放したい
「頑張らない」日々を送りたい
そんな思いからこの本を選びました。


瞑想で執着心を手放す

「瞑想中に湧き出てくる感情や心に対して
反発せず観察しつつ受け入れて平常心を保つ」
瞑想中には「欲が出てきた、ダメだ」
「怒りだ、消さなきゃ」と反発をせずに
ありのままを受け入れる様にとあります。

反発をすると、それがまた新たな怒りの業になり

その反発力によって感情の火に油を注ぐことになります

瞑想の方法

・場所ー理想は日常の雑事を忘れられる空間
・姿勢ーあぐらや正座、背筋はピンと伸ばす
・お腹一杯だと眠ってしまうので、直前の食事は小食にする
・目をつむる
・呼吸ー深呼吸、できるだけ長く、深く、滑らかに、穏やかに吸い吐く
・時間帯ー夜明け前、早朝や月夜など非日常を感じる頃合いがよい

「自分濃度」を薄める

「自分が、自分が」と話の主語が「私=自分」になると
「自分濃度」が濃くなります。
なぜそうなるのか?
いたってシンプル。自分がシアワセになりたいからであります。


「自分濃度」が濃くなると、本人からはガツガツとした
もの欲しそうな雰囲気が漂います。
自分がガツガツしていることに疲れてきて、フシアワセにこそなり候へ。
反対に「自分濃度」を薄めると、もの欲しそうな雰囲気が取れてきて
周囲との交際も自然とすんなりゆくようになるものです。
落ち着いた威厳があるってふことであり、
本人の立ち振る舞いはいたって美しいものになります(P11)

 

すいませんと謝らない

本ではメールに返信を例に出しています。
「返信が遅れてすみません」
この後に続くのは言い訳であることが多く
相手は「気にすることありませんよ」と
フォローを返さなければならなくなります。
そしてフォローされると
「フォローさせちゃったよ」とこれまた気まずさがあり
面倒かつ複雑怪奇になる(P51)
とあります。

「返信遅れてすみません」は私もよく使うフレーズです。
言い訳がその後に続くこともよくあります。

どう返信すればよいのか
「前にお便りをいただいてから、随分時間が経ちました」
すっきりしていて、文章から落ち着きまで読み取れませんか?

その後、メールに限らずどんな場面であっても
安易に「すいません」を連発するのは避け
本当に必要なときだけに限定することをススメています。

褒められたときは受け入れてかわす

褒められたときに素直に「ありがとう」と言えますか?
「その服似合ってるね」と言われたときに
「そんなことないよ~」「セール品だったの」
などの言葉で褒められたことを受け入れずに
はぐらかしていませんか?

褒められることに慣れていない
「謙遜する」ことが「美しい」とされる日本では
なかなか「ありがとう」「嬉しい」
と返すことは難しいですよね。

でも、せっかく褒めてもらったのなら
素直に受け入れて「ありがとう」と言ってみましょう。

これはケナされた時も同じです。
嫌なことを言われたときは
「あ、そう?」と軽くかわすことで
自分を薄めることができます。
その言葉にとらわれないことが大切です。
「自分濃度」を薄め自分のココロから解放されると
楽に生きる=頑張らないで生きることにつながっていきます。

私は気心の知れた友人2人とよく「ほめワーク」をしました。
一人ずつ順番にその人の良いところを褒めるんです。
褒められている人はその間「ありがとう」しか言ってはいけない
というルールがあります。

最初は褒められることが気恥ずかしいのと嬉しいのとで
下を向きながらニヤニヤしていました。
慣れてくると褒められた言葉を聞いて
「あっ、自分にはそんな所があるのか」
「周りからはそんな風に見えているのか」
と、自分を客観的に知ることができる様になります。

このほめワークをする様になって
人から褒められると素直に「ありがとう」と言えるようになりました。

「自分」から自由になる「ジブン他人化計画」

「自分濃度」を薄めて「自分=自我」から自由になるには
自分を他人事のように眺めて、感情を客観視する
怒りがこみあげてきたら「自分は怒っている、怒っている、怒っている」
と意識する。
欲望が生まれたら「私はヨクボーに流されている、流されている」
と意識を集中する。
 
大切なのは、自分をまるで他人のように眺める、という一点。
「自分が自分が」と欲望に駆り立てられていた思いが
バシッと突き放され、何にも駆り立てられない、
ゆるりとした状態に「凪(なぎ)」の状態となる。

感情が高ぶるとなかなか客観的(他人のよう)になるのは
難しいと思います。
私は瞬間湯沸かし器なので、すぐに心のなかで
「ブチッ」という音が聞こえます(笑)

「自分は怒っている」と言えなくても
せめて深呼吸はしたいものです。

今日から一緒に「ジブン他人化計画」を始めませんか

最後にこの本からの学びをもう一つ
「身近な人こそあくまでも一人の『他者』=『他人』として
敬意をもって接することが長期間、
新鮮かつ良好な関係を保っていける秘訣…
だそうです。

【目次】

Ⅰ 沈黙のすすめ
Ⅱ 欲望ダイエットレシピ
Ⅲ イエデ式修行法
あとがき

 

幻冬舎
181頁

著者 小池龍之介
1978年生まれ
1995年僧籍を取得
東京大学教養学部卒
寺院勤務の傍ら2003年ウェブサイト「家出空間」
および、それが現実化された空間として
オテラとカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を立ち上げる
2005年「月読寺」を創設し住職となる
→ 2018年9月24日付け サイト「家出空間」で
小池龍之介氏は「空朴」と名乗り
月読寺を閉め、デジタルデバイスを持たず
世界を放浪すると宣言されています。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。
当ブログの記事があなたの読書のお役に立てれば幸いです。
また読みに来ていただけると嬉しいです。

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