ロスト 呉勝浩

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「自分の勘と心中できるようになったら、一人前です」

【主な登場人物】

村瀬梓…コールセンターに勤務、アイドルとして事務所ショーゲキに所属、誘拐される
安住正彦…事務所ショーゲキの社長
真代雄之…県議会議員真代典久の息子
室戸勤…真代典久の秘書
北川留依…ショーゲキの副社長、安住の恋人
下荒地直孝…コールセンター責任者、誘拐犯ピュアイトと直接やり取りをする
ピュアイト…村瀬梓を誘拐した犯人
麻生義治…大阪府警本部捜査一課特殊犯係の主任刑事
三溝…大阪府警捜査一課特殊犯係の刑事、あだ名は軍曹
鍋島道夫…生活安全課の刑事

 

【あらすじ】

テレビ通販のコールセンターに「責任者を出せ」と男から電話がある。
下荒地が変わると「ムラセアズサを預かっている」
誘拐犯は「ピュアイト」と名乗り警察に通報させる。
ピュアイトは一方で梓が所属する芸能事務所「ショーゲキ」の社長安住にも連絡し身代金1億を用意させる。
下荒地とは逆に安住には警察には連絡するなと釘をさす。
1億の身代金は100人の刑事に100万円ずつ分け、ピュアイトが指定する100か所に散らばり写真を撮ってSNSにアップさせる。
遅れたらアズサの耳を切り落とすと脅すことも忘れなかった。
そのために刑事たちにSNSのアカウントを取らせて刑事達に指示を出すのだった。
同時にピュアイトはSNSを使い100万円の場所を拡散する。
SNSを見た人たちは100万円欲しさに指定した場所に集まり操作を攪乱させる。
ピュアイトは身代金を目的に誘拐したのではなかった。
なんのために?
100万円を奪った者を捉えた一人に安住がいた。
その後、梓はバラバラ死体で発見されアリバイの無い安住は容疑者として取り調べを受ける。
一旦解放された安住は刑事の目をくらまし単独で犯人を捜す事に。
一方、三溝と麻生も安住が犯人ではないと刑事ならではの「勘」で独自で捜査を始める。
ピュアイトは誰なのか?
何故、村瀬梓は殺されなければならなかったのか?

【感想】

ひきこまれました。
誘拐犯は所属事務所ではなくコールセンターに脅迫電話をかけてくる。
身代金も100人の刑事に100か所指定して持っていかせる。
設定そのものが突拍子もないうえに、登場人物の一人ひとりの人物の背景を丁寧に書いているので「だから?」「どうなるの?」と、時間を忘れて読みました。
骨太の警察小説です。
最後にピュアイトの犯行の原因となったことも「かもしれない…」感じで書かれているのも読者の創造を掻き立てられます。
他の作品も読んでみたいと思いました。

講談社
468頁


【こんな人におススメ】

ミステリー好き
警察小説好き

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