有川浩 「キケン」

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「遊びじゃねーんだ、遊びじゃ」

某県某市、成南電気工科大学

ほどほどの都市部に所在し、ほどほどの偏差値で入学でき、理系の宿命として課題が鬼の様に多い、ごく一般的な工科大学である。

そして、この成南大に数ある部活の一つに「機械制御研究部」があった。

略称「機研(キケン)」

その黄金期。「機研」は正しく危険人物に率いられた危険集団であった。

こんな冒頭で始まる理系大学の青春小説。

新入生の池谷と元山は機研の2回生、上野に声を掛けられて「機研」に入る。

部長の上野は小さい時から火薬に魅入られ、家で実験をするものだからプレハブの離れに部屋がある。

そんな上野を押さえる役目になる大神。

1回生は池谷と元山を含めて9名。

秋には学際にむけてラーメン屋を営むことがここ10年の伝統になっている。

そして使命は「元手30万円を学際の5日間で三倍にする! それが我が【機研】の模擬店だ!」

これまではラーメンは機研だけだったが、今年はかねてより遺恨があるPC研が場所も斜め前で同じラーメンをする事に。

実家が喫茶店の「お店の子」元山はスープ作りを命じられる。

売上90万円に向けてのプロジェクトが動き出す。

そして、PC研の横やりも入ってくる…。

機研のラーメンは完売するのか???

理系かつ男子学生の「ノリ」が全開で話が展開します。

読み終わった後は、スッキリ。

そしてちょっぴり、羨ましい。

私は20歳の時に住んでいたのが、工業大学の近く。

そこで、社会人も入会できる大学のサークルに入っていた。

「児童文化研究会」略して「児文研(ジブンケン)」

地域の小学生を対象に、

月に一度の「遊びの学校」夏にキャンプ、秋に学際で人形劇を開催していた。

30年前の工業大学なので、学生はほとんど男子。

大学の近くのアパートの一室が、サークルのたまり場。

週1回の例会以外にも、ひまがあればやってきて、人形劇の大道具を造り、時には酒盛り、時には朝まで大論議…。

「男女の間で友情は成り立つのか?」「恋愛論」「唯物論について」などなど、話はつきる事がなかった。

このサークルに居たから、小さい子が苦手だった私が子どもに携わる仕事につきたいとまで思うようになった。

社会人の私がこのサークルに入るきっかけは、とある所で出会ったサークル員だった男性に一目ぼれしたからだったけど…(笑)

4年間在籍したこのサークルは、恋愛もし良いも悪いも自分らしさを出す事ができ、まさしく青春そのものでした。

そして、その事を思い出させてくれたのが、この「キケン」です。

懐かしい、あの頃に戻ってみませんか?

 

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