宮木あや子 「帝国の女」

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「おすすめのお仕事本」

兵庫県 ラジオネーム ゆみこさん

宮木あや子 「帝国の女」

①この本のおすすめどころ

宮木さんお得意の痛快お仕事小説、舞台は民法キー局『帝国テレビジョン』。

連続ドラマ制作に関わる5人の女性の物語です。

「辞めたい!辞めるっ!」と心の中で叫びながら完璧に仕事をこなす宣伝部のベテラン社員、自分の恋愛は超不器用な美人敏腕プロデューサー、地味なお嬢さんが努力で不動の地位を築いた人気脚本家、背中一面が刺青に覆われた出自(しゅつじ)不明のギャル風マネージャー、子どもの頃からひとりの俳優を一途に想い続けるテレビ誌の記者。

過酷な男社会のテレビ業界で、それぞれの思いを抱えながら泣いて笑って奮闘する彼女たちの姿に、元気と勇気が沸いてきます。

宮木さんってギョーカイの人?と思うほどリアルに描かれるテレビ局の日常も興味深く面白いです。

②この本との出会い

宮木さんはずっと追いかけている作家さんのひとりなので、新刊が出たら必ず読んでいます。

③ゆみこさんのお仕事エピソード

前職は保険会社の事務職でした。

社会人2年目のある日、私のミスでお客様の訂正印をいただかないといけない事態になってしまい、上司に相談したところ、「営業担当の人に頼んだら訂正印をもらいに行ってくれるだろうけど、僕がお客様の家の前まで送って行くから、あなたが自分でお客様に謝って訂正印をもらってきなさい。」と言われて実際にそうしました。

当時は厳しい上司だと恨めしく思ったこともありますが、今考えてみると仕事をする上での責任や営業担当の苦労、この書類の先にお客様がいるということを叩き込んでもらった、私の社会人としての原点ともいうべき経験だったと思います。

♬校閲ガール

石原さとみさんが主演でドラマにもなりました。

そもそ校閲ってどんなお仕事?

新潮社、校閲部の方のインタビュー記事

「確認のため、あらゆる手段を使う校閲の仕事には明確な終わりがない、とされます。

それでも出版物のミスは避けねばなりません。

どうやってチェックの精度をあげるのでしょう。」

「初校で1度確認し、再校、念校と段階を踏みます。初校、再校では校閲部員と外部スタッフが2人一組で仕事をし、念校では校閲部員ひとりで見直します。

その後に印刷所にまわし、製本前の『刷り出し』を確認。製本後の見本は各部署に回覧して最終的にチェックします」

「初校では、特に事実関係を確認。直しが大幅に入って行数が動く可能性もあるので、早めに落ち着かせたいところです。次に文章の流れを追います。その過程で単純な変換間違いも見つけられる。1度にすべてを終えるのは不可能ですから」

「話しかけられて、作業が途切れることも避けたい。集中力勝負。原稿に物差しをあて、一行ずつ読み込んでいきます。ひらがなが続く部分は間違いを見落としがちなので、斜線で細かく区切ってみたりします」

「用字用語の確認には、4冊ほどの国語辞典や、漢和辞典などにもあたります。朝から始めて午後になると、目が疲れて、ルビの確認にもルーペが欠かせなくなります」

「読むことと校閲の仕事は全然違います。職場では字面(じづら)はもちろん、調べ物を重ねて内容にも踏み込んでいきますが、その本の内容は、終われば自分でもおもしろいほど早く忘れちゃうものです」

正確な表記によって得られる読者の信頼。それは「地味にスゴイ」校閲の仕事あってこそ、と、もう伝わっているのでしょうか。

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