五十嵐貴久 「相棒」

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「おススメの時代小説」

ラジオネーム 京都のよっしー

五十嵐貴久 「相棒」
① この本(五十嵐貴久さんの「相棒」)のオススメどころ

時は幕末、大政奉還が目前に迫ったある夜、徳川慶喜暗殺未遂事件が発生。
幕府は二人の男に事件の調査を命じるのですが、一人は新撰組副長の土方歳三、そしてもう一人がなんと新撰組からは追われる立場の坂本龍馬。
この立場も気性も真逆な二人が「相棒」となって、わずか二日間というタイムリミットの中、事件の犯人と真相を追うというのが大まかなあらすじです。

新撰組ファン、龍馬ファンのそれぞれから、「ありえへんやろ〜」という声が聞こえてきそうですが、これがまあ面白い。
互いの互いに対する相容れない態度は、「あー、もう絶対この二人やったらこんなやりとりしてるわ」と、これまでの数々の小説で築き上げられた二人のイメージをしっかりと踏襲(とうしゅう)していて、何度もニヤリとさせられます。

ルパン3世と銭形警部の関係を、よりハードボイルドにしたような雰囲気やなあと思って読んでたんですが、どうやら作者は往年のアメリカ映画「48時間」のニック・ノルティとエディ・マーフィーをモチーフにしたようです。僕は見てないので知りませんけど、これでどんな感じかわかるひとにはわかるのかな?

まあ、そんなこんなで時代小説であり、謎解きミステリーでもあり、タイムリミットサスペンスであり、何と言っても最高のバディ小説になってまっせというのが、この本のオススメどころです。

あと、エピローグにあたるラストの部分は、この物語の中でも大ボラ中の大ボラなんですけど(注:褒め言葉です)、ここはほんま涙と感動とニヤリが入り混じって心揺さぶられるええシーンなんで、ここを読むためだけにでも読んでいただきたいです。

② この本との出会い
確かPHP文芸文庫が創刊された時の最初の刊行ラインナップの一冊として、発売直後に手に取ったんやったと思います。

③ 時代小説の魅力
どちらかというと、リアルな現代の現実を描いたものよりは、現実離れしてたり荒唐無稽であったりといった物語に惹かれる僕にとっては、時代小説もそういう物語の一つとして楽しんでいるといえます。
「この時代ってこんなんやったんやぁ」というふうに、現代との違いに驚かされたり、戦や動乱の時代の人間の生き様に興奮させられたり、あるいは市井の普通の人々の生活に、ほっこりさせられたりといろんな楽しみ方ができますね。
今日ご紹介した五十嵐貴久さんは時代小説家というわけではありませんが、もう一作「安政五年の大脱走」という時代小説を書かれていて、こちらもオススメです。
他には夢枕獏さんの「陰陽師」や、北方謙三さんの「大水滸伝」の各シリーズ、舞台は現代ながら歴史の謎を紐解く高田崇史(たかだたかふみ)さんの「QED」シリーズ、作家では宮部みゆきさん、和田竜さん、隆慶一郎などの時代小説はおもしろいと思います。

♪五十嵐たかひさ

大学卒業後、1985年に扶桑社に入社[2][3]。最初の一年は販売部にいたが、二年目から編集部で働く[2]。1997年、ふたたび販売部に異動になったことをきっかけに小説を書き始める

 

「リカ」

物語は、普段真面目なサラリーマン本間が、ついスリルを味わいたくなり出会い系サイトに手を出し、そこで「リカ」と名乗る看護師の女性と知り合う。そこから凄まじいストーキングに合い、行動はエスカレートしていく。身の危険を感じた本間は、元刑事で今は探偵の原田に相談し調査を進めるにつれ、徐々にリカのおぞましい過去が分かってくる。以前病院で一緒に働いた事が有る医者に恋をしたが自分のものにならないから殺した事実。また、リカの邪魔をする者は次々に殺害していたという事実。しかしその原田も殺されてしまう。

ここで原田の刑事時代の先輩の菅原という刑事が現れ警察もやっと動き始めるが、リカは本間の愛娘にも魔の手を伸ばす。耐えられなくなった本間は、ついにリカと直接会い決着を付ける決心をするが……

ツイッターで五十嵐さんの本をアップするとリツイートしてくれますよ。

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