万城目学 「鴨川ホルモー」

LINEで送る
Pocket

「これぞ青春の1冊」

福岡県 ラジオネーム snow

万城目学 「鴨川ホルモー」

①オススメどころ

2浪して京大に入学した安倍は、葵祭のエキストラのアルバイトで知り合った、同じく新入生の高村と、タダ飯に惹かれ、誘われるまま「京大青竜会」という謎のサークルに入部する。

ここ、実は鬼語をあやつり、式神を戦わせる競技「ホルモー」をやるサークルだった。

戦う相手は、京都産業大学玄武組、立命館大学白虎隊、龍谷大学フェニックス。

旧くから伝わるこの競技の伝統を守り、技を磨き、後輩に伝えていくのが、このサークルの使命なのである。

この物語は、とにかく奇想天外でばかばかしい。

鬼語は変だし、式神たちは茶巾絞りのお菓子みたいな顔を持つちんちくりんだし、代替わりの儀では、吉田神社で裸でレナウン娘踊っちゃうし。

こんなことして何になるのかということを真剣にやっちゃう…これぞまさに青春!

もちろん、片思いや友情やコンパや、大学時代という猶予期間でしか味わえない、無意味だけど有意義な時間が描かれています。

かなりヘンテコなお話だけど、登場人物たちのキャラもたってて、実に面白い青春小説だと思います。

普通の青春小説に飽き足らない方、京都大好きな方には特にオススメします(^_^)v

② この本との出会い
万城目学さんのデビュー2作目である「鹿男あをによし(しかおとこ)」を最初に読んだのですが、奇想天外ですごく面白くて、他の作品も読んでみたくなり、次に選んだのがこの本でした。

鹿男は奈良、ホルモーは京都、次に書かれた「プリンセス・トヨトミ」は大阪、その次の「偉大なるしゅららぼん」は滋賀が舞台になっているので、勝手に関西4部作と呼んでいます。

 

③青春の思い出
ホルモーと同じく大学時代の話を。
もう30年以上前になりますので、携帯電話もインターネットもなかった時代です(^^;;
ミニコミ編集部という、今で言うフリーペーパーかな?、無料で配布する冊子を作るサークルに入っておりました。「僕たちはどこまでバカになったか」という記事のために、行楽日和の休日にブーブー文句言いながら予備校の模試を受けに行ったり、「なんとなくクリスタル」をマネした「なんとなくすりガラス」という記事(大学近くのお店を紹介しながら大学生の実態を描く…みたいな)を書いたり、広告を取りにいろんなお店を回って頭を下げたり。

学祭では、ローラースケートを履いてたこ焼きを売ったり、安い居酒屋で夜な夜な飲んだり、絵に描いたような学生時代を過ごしてましたね〜。

まさに無意味でばかばかしくて、でも私の人生の中で一番キラキラした時間だったのかもしれません。

・万城目学…本名そのまま

まきめさんの本…というか紙の本ではないですが、

城崎裁判(2014年9月 NPO法人 本と温泉) タオル地の表紙と撥水ペーパーで作られている/兵庫県 城崎温泉でのみ限定発売

 

「本と温泉」は、2013年の志賀直哉来湯100年を機に、次なる100年の温泉地文学を送り出すべく、城崎温泉旅館経営研究会が立ち上げた出版レーベルです。

城崎温泉は、外湯めぐりとあたたかなもてなし、そして松葉蟹や但馬牛などの食文化で多くの文人たちに安らぎと刺激を与えてきました。志賀直哉を始め、さまざまな小説家や詩人、歌人、芸術家が訪れた文芸の温泉地として、これからの100年読まれ続ける新しい本づくりをしていきます。

第一段

『城の崎にて』が、詳細な注釈付きで二冊組みです。

2013年の発売より、版を重ねて好評販売中。増刷ごとに変わる箱の色はお楽しみ。

“小説の神様” と呼ばれる作家志賀直哉が、1907 年、城崎逗留の記憶を記した短編「城の崎にて」。

1903 年、東京で山手線にはねられ怪我をした志賀直哉が、治療のため訪れた城崎で小さな生きものの命に見た自然感を記した物語です。

文庫にしてわずか十数ページの小説に、網羅的な解説を試みた超 “解説編” を合わせた二冊組。

直接体験してもまだ知らない城崎が、この本にあるかもしれません。

第二弾 「城崎裁判」

小説家万城目学が城崎に滞在し、志賀直哉の足跡を追体験して書かれた書き下ろし新作。

志賀直哉が、「城の崎にて」の中で投石によって死なせてしまったイモリへの “殺しの罪” と、小説家の創作の源泉を探る温泉奇譚。

志賀直哉は「城の崎にて」で、小さな生き物たちの儚い命と自分という人間の死生観を描きましたが、万城目は、志賀が「城の崎にて」の中で犯した “殺しの罪” の責任の所在と、小説家の創造の源泉を巡る、不可思議な世界を作り出しました。

文豪たちはなぜ温泉地で物語を書いてきたのか、名作「城の崎にて」はなぜ城崎温泉を経て書かれたのか。それがわかるかもしれません。

アーティスト・イン・レジデンスならぬ、「作家・イン・旅館」を経て書かれた、新しい温泉地文学の誕生です。

──これは本当に本なのか。そう、これは本なのだ。

こんな妙ちきりんな小説を書いた物好きはどこのどいつだ。そう、私だ! などと、ひとりニヤニヤしてしまうような、不思議でたのしい一冊を作る仕事にかかわれたことを、とても光栄に思います。

城崎にしかない、世界に二つとない本です。ぜひ、お湯につかって読んでください。ただし、表紙がタオルだからって、そのまま身体は洗わないでくださいね。 万城目学

◎撥水加工について

ストーンペーパーという非常に耐水性の高い紙を使い、温泉にゆっくりと浸かってもらいながら、まさに浸かっているその温泉の物語を読む。

贅沢と言えばいいか、不思議と言えばいいか、これまでにないまったく新しい温泉地文学のかたちになっています。

そして、水を弾く紙につけるカバーとしてオリジナルのタオルを製作。

「本と温泉」マークを分解構成して、温泉の雰囲気をグラフィックとして表現しています。

 

第三段 湊かなえ 「城崎へ帰る」

2016年山本周五郎賞受賞の作家、湊かなえの書きおろし。

城崎へ行くのではなく、城崎へ“帰る”という女性が、ひとり喪失感を抱えて城崎を訪れる。その喪失感を埋めてくれたのは、かつて城崎を訪れた母との思い出と温泉、そして蟹でした。

本物の蟹の殻を思わせる特殊テクスチャー印刷。

殻から身を抜くように箱から取り出し、じっくり味わってみてください。

広島の因島出身、淡路島在住の湊かなえにとって、城崎は家族で訪れる安らぎの場所。

書きおろしの新作となる本作は、著者が何度も滞在した城崎での記憶を背景に描かれた、小説家の母を持つ娘の物語。

付き合っていた男と別れ、5年務めた会社を辞めた主人公は、10年ぶりに城崎温泉を訪れた。こころにポッカリと空いた「何か」を埋めるために。

思い出の地で彼女は何を見つめ、何に気づいたのか。温泉と蟹が記憶のトリガーとなり、喪失したこころをやすらげる、あたたかな短編です。

 

蟹の足の様な装丁です。

インターネットで「本と温泉」を検索するとみる事ができます。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください