「ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚」宮津大蔵

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兵庫県宝塚市には、阪急電鉄の創設者「小林一三氏」が1913年に設立した「宝塚歌劇団」があります。
通称「タカラヅカ」「ヅカ」と呼ばれています。
ご存知の方も多いと思いますが、「タカラヅカ」は女性だけの歌劇団で、宝塚音楽学校を卒業した人だけが入る事ができ「男役」「娘役」にわかれて、ミュージカルやレビューを組ごとで公演します。

そんな女性だけの「タカラヅカ」を影で支えて愛する男性=「ヅカメン」達を主役にした小説です。

タカラジェンヌの日常を支える「生徒監」
タカラジェンヌを目指す少女の「父親」
タカラジェンヌの妹を持つ「兄」
宝塚ファミリーランド勤務を希望したが、劇場配属になった「大道具」さん
タカラジェンヌの肩たたきを行う部署に配属になった「プロデューサー」

そんな男性達が「月組」を支えるお話です。
最初から一気読みで最後まで読み終わると、また最初の話が読みたくなります。
6つの話の中でタカラジェンヌが成長していくんです。
冒頭のセリフは阪急電鉄一筋で働いてきた鉄道マンが定年間近に異動を告げられて「無理です」と言った後のものですニコニコ

家族以外の「ヅカメン」は宝塚への移動を希望した訳ではありません。
それどころか、配属されるまで「タカラヅカ」を観た事もない人ばかり。
女が演じる男なんて…と、思いながら彼女達と触れ合う中で少しずつ変わって行きます。
気がつくと「タカラヅカ」にどっぷりハマり、各々が自分の持ち場でタカラジェンヌと同じように120%全力を注ぎ「ヅカメン」へと変化していきます。

それは何故か??

♬ タカラジェンヌの作品にかける情熱グリーンハーツ
タカラジェンヌは普段の稽古以外にも並々ならぬ努力をして、練習しています。
男役は男性の何気ない所作からも役作りの為に真似をします。
怪我をしても医者に行くより舞台に立つ事を最優先させようとも…。
この情熱が、裏方の人達にも伝わり、お客様に満足して頂けるように、一丸となって舞台を作って行くのです。

♬ 「清く、正しく、美しく」が徹底されているルンルン
「清く、正しく、美しく」…宝塚歌劇団のモットーです。
言葉遣いや所作が美しく、マナーも完璧です。
そして、裏方のスタッフにも気遣いをします。
この気遣いがスタッフのやる気を起こさせ、よりよい舞台作りへとつながっていきます。

♬ 一定の裁量が持たされている
異動して右も左もわからない中でも裁量があり、自分の責任で判断が必要とされます。

「人に動いてもらう」 為には… 物事に情熱を持ち、相手には敬意を持って接して、裁量を持たせる事が大切だとこの本から学びました

笑いあり爆 笑、涙ありえーんのこの一冊。
フィクションでありながら、丁寧な取材をされ「タカラヅカ」の一面を切り取った「ヅカメン」へのオマージュ小説となっています本
宝塚を知らない人にも楽しめます。
そして…舞台のタカラジェンヌに会いたくなりますよ

 

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