「エンジェルフライト」 佐々涼子 

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エンジェルフライト

国境を越えて遺体や遺骨を故国へ送り届ける「国際霊柩送還」という仕事に迫り、死とは何か、愛する人を亡くすとはどういうことかを描く。第10回開高健ノンフィクション賞受賞作。

邦人の遺体は海外の葬儀社の手によって送り出され、航空便の「貨物」として日本に戻って来ます。

空港に着いた遺体はエアハースの処置により穏やかな表情に整えられて、遺族のもとへ送り届けられる。

そして外国人の遺体は、彼らの宗教、習俗を尊重した形で日本から送り出される。

遺族、新入社員、創業者、ドライバー、二代目、そして取材者。国際霊柩送還に関わるそれぞれの立場から、死とは何か、愛する人を亡くすとはどういうことか、が語られる。

そして、エアハースはニュージーランド地震、東日本大震災、台湾人留学生殺人事件と、次々と大きな事件、災害に直面することになる。取材と時を同じくして2011年、我々日本人は東日本大震災における多くの死と向き合うことになった。

エアハースで働く人の後ろ姿は、そんな我々に弔いとは何かを問い直しているように見える。

・佐々涼子

1968年神奈川県横浜市出身。早稲田大学法学部卒業。日本語教師を経てフリーライター。著書に『たった一人のあなたを救う 駆け込み寺の玄さん』(KKロングセラーズ)、編集協力として『日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人』(三輪康子著/ダイヤモンド社)。

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