道尾秀介「水の棺」

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「青い本」

東京都 がぶりえる
道尾秀介「水の棺」

この本のオススメどころ
切なくなるほどの美しい情景描写と繊細な心理描写です。

②この本との出会い
直木賞作品、「月と蟹」を読んでの以来の道尾ファンなので、必然的に水の柩も読みました。
もちろん、青く美しい表紙に惹かれて。

③青に関する思い出
独り暮らしを始めた学生の頃、部屋のカーペット、カーテン、布団カバー、シーツ、全てを深い青で揃えていたのを思い出します。
寒々しかったけど、好きな色だから落ち着きました。

著者 道尾秀介さんのコメント(講談社BOOK倶楽部より引用)
晴れた空から降ってくる不思議な雨に、昔の人は素敵な名前をつけました。
天泣と書いて「てんきゅう」と読みます。
物語の冒頭、この天泣が町に降りかかります。
主人公である逸夫の暮らす温泉旅館を、そしてもう一人の主人公である敦子の痩せた肩を濡らします。
この冒頭のシーンを書いたあと、僕は取材旅行に出かけました。
小説の舞台となるのは架空の温泉街ですが、モデルは奥秩父です。
取材二日目、驚くべきことが起きました。
晴れた空の下、現地の空気を感じたくてあちこち歩き回っていたところ、突然天泣が降ってきたのです。
そのとき僕が歩いていたのは、まさに物語の中で逸夫が天泣を見る場所――
そして敦子が天泣に身体を濡らす場所である、旅館の裏手の河原でした。
明るい空と川面のあいだで、雨は金色に光っていました。
半開きの口でそれ見上げながら僕は、まだタイトルも決まっていないこの小説が、絶対に素晴らしいものになると確信できました。
信じることで、人は実力以上の力を出すことができます。
でもそれは自分一人の力ではできません。
僕に力を貸してくれたのが何なのか、神様なのか、気圧の具合だったのかわかりませんが、
『水の柩』を書き終えたいま、あの確信が現実になったと自信を持って言えます。
いい作品が書けました。
読んでいただければ幸いです

「天泣」上空に雲がないにも かかわらず,雨が降る現象。風上にある雲からの雨であったり,雨が降ってくる間に雲が 移動したり消えたりする場合などに起こる。

「霖雨」りんう の用語解説 – 何日も降りつづく雨。ながあめ

外待雨(ほまち あめ), 局地的な、限られた人だけを潤す雨

かいう【怪雨】とは。意味や解説、類語。つむじ風で巻き上げられた土砂や魚・虫などが、 雨にまじって降ってくるもの

卯の花腐しの用語解説 – 《卯の花を腐らす意から。「うのはなくだし」 とも》卯の花の咲いているころに降りつづく長雨。五月雨(さみだれ) 4月から6月ごろに降りつづく長雨

「雨」でも降り方や季節で名前がついている
日本語っていいなぁと思います
「やばい」の三文字で多方面の使い方ができるのも便利かもしれませんが、「日本語の言葉」の持つわびさびや奥深さや繊細さを使える「粋」な日本人になりたいなぁと思います。

 

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