浅田次郎「壬生義士伝」

LINEで送る
Pocket

「映像化されて映像も原作も良かった本」

北海道 ラジオネーム K.T.さん

浅田次郎「壬生義士伝」

①その本のオススメどころ

とにかく切々と迫ってくるような、浅田次郎的泣ける要素がてんこ盛りなところでしょうか?

新選組ものですが、有名どころではなく、吉村貫一郎という人物について、もと新選組の隊員に新聞記者(?)がインタビューして回る、という構成です。

とことん貧乏でばか正直な南部藩の足軽の吉村が、思いあぐねて脱藩し、新選組に入って幹部の度肝をぬく強さを見せるのに、カネに意地汚く、「小判に名前は書いてない」とか言いつつも・・・という筋書きではありますが、人情とか当時の社会とか、武士の矜持だとか、いろいろな要素が絡み合って、どうにもならない切なさとか悔しさとかが、これでもかこれでもかと迫ってきます。

私はそこが好きです

②映像のオススメどころ

中井貴一の吉村貫一郎と、佐藤浩市の斎藤一の雨の中の対決シーンですかね。

新聞記者だの斎藤一以外の登場人物の語りだのを思い切って省いているので、最初に見た時は「あれ?」と思いましたが、2度目に見る機会があって、ガラリと意見が変わりました。

原作の、殺伐とした幕末の空気感とか、どうにもならない吉村の感情とか、そんな吉村に向ける斎藤一の嫉妬心みたいな感覚が余すところなく表現されていたように思います。

また、ブレイク直前の堺雅人さんが沖田総司役で出ていまして、この作品においてはチョイ役なんですが(よく見ていないと見落とします)、血を吐いて倒れた時の凄絶な笑みが、前述した幕末の殺伐さ加減を表現しているようで、ここも気に入っています

③この本との出会い

新選組に興味を持ったのは三谷幸喜の大河ドラマ「新選組」からでして、そこから色々読み漁っていた中の1冊でした。

確か、雑誌の連載中に、サラリーマンの間でブレイクして、映画にもなって、ということで、一部では有名だったような?

浅田次郎さんはその前から好きでしたが、決定打になりました

♬新撰組

三谷幸喜「新撰組」近藤勇 香取信吾 土方歳三 山本耕史 沖田総司 藤原達也

司馬遼太郎「新撰組血風録」 近藤勇 渡哲也 土方歳三 村上弘明 沖田総司 中村俊介

子母澤寛「新撰組始末記」近藤勇 平幹次郎 土方歳三 古谷一行 沖田総司 草刈正雄

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください