星野道夫 「旅をする木」

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兵庫県 ラジオネーム おかえりさん

星野道夫 「旅をする木」

この本のオススメどころ
読書と言えば一般的にはひとりきりでする、孤独な行為とも言えますがこのエッセイは手紙のような語りかける形式で書かれていて親密さが感じられます。
かと言ってベタベタし過ぎる事もなく、つかず離れずの心地よい距離感。
著者の故・星野道夫さんはアラスカに移住してオーロラやその地域の植物、カリブー、シロクマなど自然や野生動物の写真を撮り続けた写真家ですが、この本は文章主体。
なのにその文章はそれを書くことを生業とするプロの作家さんに全くひけをとらない、静かな深さが感じられます。
それはきっとその場所に暮らし、豊かなその心に感じたままを表現しているからだと思います。 250ページに満たないどちらかと言うと薄めの文庫本ですが、じっくり味わって読みたいと思える本です。
じっくり読み過ぎて、何度となく長湯のお供にもし、何度となく水没させてしまったのでヨレヨレですけど!
ちなみに、文庫サイズの小さな写真集もたくさん出版されてるので気軽に手に取れます。

この本との出会い
精神的にとても疲れていて地元のイオン(当時はジャスコ)に入っている本屋さんをぶらぶらしていて平積みされていて表紙やタイトルが気になった本を手に取り、あらすじを読んでは戻し、2周目は棚に収容されている本で気になるタイトルを手に取ってはあらすじを読んでは候補にしつつ戻しを繰り返す中、これはタイトル、表紙、内容ともにその時の私にピッタリはまるものでした。
いま思えば、きっと旅に出たかったんだと思います。
今も時々するのですが、当時からしんどい時、特に精神的な疲れが溜まったら本屋さんをぶらつく癖というか、習慣のようなものがあり、そんな時に手に取った本は何度も読み返してみたりと、長くお気に入りになったりします。
これ以外ですと例えば宮本輝さんの『森のなかのうみ』、読むペースが非常に遅い私にとっては上下巻の結構な長編になりますが、もう何度か読んでいます。
本屋さんは不思議な空間。
場所を大きく移動しなくても、時間にしてたった数分であっても手にした本によって何処にでも、どの時代にでも連れて行って貰える。
本は小説でもエッセイでもいいのです。
その時の気分で旅行雑誌やファッション誌、私の趣味であるカメラ関連の本でも。

『青』に関する思い出
なんだろうなーと暫く考えて、パッと思いついたのは5年前の5月、母方の祖父が亡くなった日、葬儀などの日程を決め、弟や妹に連絡する為に病院の外に出て携帯からの連絡も済ませ、ぼーっとして見上げた空の色。
その日はたまたま定休日で、母と祖母を車に載せてお見舞いに。
お昼過ぎから美容院に行く気満々だったけど、何日か前から心拍が下がっていてその日もまた下がっていて。
祖母も母も医療器具による延命は望んでなかったのでその日が命日になりました。
目の前で人が亡くなったのはそれが初めてだったし、小さい頃から可愛がってもらったのでだんだん命の灯火が消えてゆくのを眺めるしかなかった記憶。
淡路島なのでぐるっと海に囲まれているし、青イコール海かと思ったのだけど、空の色。
ちなみにその日は夕焼けもかなり見事だったので、余計に青が印象に残っているのではないかと。 そして思い出というものはそんなもんなのかなーと。
ぐーりんさん、いろいろ思い起こすきっかけをありがとうございました!

♬ 本屋さん
どこで本を買いますか?
Amazonでポチっとする
Kindleなどの電子書籍でポチっとして読む
古本屋さんで
蔦屋やジュンク堂などの大型書店
地域密着型で家のすぐ近くの書店
もっぱら図書館

おかえりさんは本との出会いのところで
「しんどい時、特に精神的な疲れが溜まったら本屋さんをぶらつく癖というか、習慣のようなものがある」
この気持ちすごくわかります。

 

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