小川洋子 『ことり』

LINEで送る
Pocket

東京都 ラジオネーム バスクィーン

おすすめの小川洋子作品は『ことり』です。

① この本のおすすめどころ

世間でうまく生きていけなかったり世の中では異質な存在である人が、自分と同じ世界で生きられる人と自分の世界の中だけで慎ましやかにひっそりと暮らす。

それは外から見たら一種異様で内にこもった異常な行為かもしれない。

でも果たして本当にそうなのか?

許されないことなのか?そういう人達が外の世界と関わる事が正解で本当に幸せなことなのか?
生きていく中で、何が本当の幸せなのか?それはその人にしかわからない。
異常がもしかしたら正常なのかもしれないし、逆に正常が異常なのかもしれないし。
この作品自体を現実的に考えたり想像すると、歪(いびつ)でちょっとグロい世界観化もしれませんが、それが小川洋子さんの文章の美しさや透明感、優しい目線でオブラートに包まれ、幻想的で哀しく愛おしく感じられます。

まさに!“小川マジック”。哀しく美しい小川ワールドにどっぷり浸れます。

② この本との出会い

小川洋子さんの作品のレビューをfbの読書グループに投稿したら、小川洋子さんを好きな読書友達からすすめられました。

③ 小川洋子さんの魅力

欠けているもの、歪なものをそのままに。

無理に普通になることはない、普通や世間に合わせることはない。

自分が生きられる世界でひっそりと生きることが美しいと思えます。
ストーリー的にはハッピーエンドは少ないし、厳しく哀しい現実を突きつけるけれど、不思議とそれが不幸に見えない。

すぐに解決できるものではなく哀しみを抱えながら生きなければいけない、そう言いきることが、逆に“そのまま生きればいいんだよ”という、小川さんの優しさや愛情に感じられます。
弱者への優しく温かい目線。

そして、何より文章が美しく透明感があり流れるようなので、読んでいて安心します。

美しく静謐な世界に“浸れる”感覚も小川洋子さんの素晴らしさと魅力。

♬小川洋子

小川洋子は岡山県出身の女性作家です。

デビューしたのは1988年、『揚羽蝶が壊れるとき』で海燕(かいえん)新人文学賞を受賞したことがきっかけとなります。その二年後には『妊娠カレンダー』にて芥川賞を受賞、この作品は妊娠した姉に対する妹の静かな悪意を描いた作品でした。これ以降も無垢と残酷、生と死、などのテーマを繊細な文章で描いています。

代表作は『博士の愛した数式』、記憶が80分しか持たない数学博士と家政婦の母子の交流を描いた作品で、読売文学賞、本屋大賞を受賞しました。同作品は映画化もされ、話題となっています。そのほかにも『ブラフマンの埋葬』にて泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』にて谷崎潤一郎賞を受賞

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください