ポール・ギャリコ「スノーグース」

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「おススメの冬の本」

茨城県 ラジオネーム とらたま

ポール・ギャリコ「スノーグース」

① この本の冬景色、オススメどころ

景色は、何もない荒れ果てた未開のままの土地に、一本のうねうねした川が流れ、沼地があり、辺り一面は真っ白な雪に覆われています。そして恐ろしいほどの寂しいグレーの空は、清んだ空気に包まれ、冬の間だけ、寒い寒い北の国からやってくる渡り鳥たちの鳴き声が響き渡るような…そんなイメージです。

この話は、イギリス海峡から少し離れた未開の土地が舞台です。その荒れ果てた土地の灯台小屋に住む、孤独で、見た目は醜くく、だけど心温かいせむし男のラヤダーと、美しい少女との心の通った素敵な友情の物語です。

ある一羽の怪我したスノーグースが二人を繋ぐきっかけとなるのですが、自然や動物への優しい眼差しがこの話の根底に置かれています。
途中世界戦争が起こり、人間のエゴが自然や自然と共存する動物たちの暮らしを巻き込んでしまう哀しく切ない場面もあります…、ラヤダーもその一人となるのです。ラヤダーの死は少女に悲しさだけではなく生きる勇気を与えました、ラヤダーと過ごした柔かで穏やかな日々、オレンジ色の暖炉の炎がゆっくりと燃えるような美しい時間の記憶が少女の中に刻まれています、そしてあのスノーグースが大好きなラヤダーの声を風に乗せて少女に運んでくるのです…。作者ポールギャリコの優しさを感じずにはいられない美しい描写の素晴らしい名作たと思います。

②この本との出会い

長野に旅に行ったとき、たまたま入った信濃追分けの古本屋さんで出会った一冊。まさかの出会いでした

③ 冬の思い出

冬の想い出…季節限定で考えたことはありませんが。
春がもうすぐ訪れる頃の冬の思い出を一つ…。
2月にギリシャのペロポネソス半島の西に位置するパトラという港町を旅したときに、その町でしばらく過ごしたことがあります。
その頃パトラではイースター(カーニバル)の季節が始まろうとしていて、あまり知られていないと思いますが、ヨーロッパでは指折りの大きなカーニヴァルで、町はその準備で賑やかでした。
イースターでは羊の肉を食べる習慣があり、中にチクノペプティ=煙の木曜日という日があります。その日は町の至るところでスブラキが食べられるんです。そのスブラキというのは、いわゆる焼き鳥をもっと大きくした羊のお肉が串に刺さっていて炭火で焼いたもので、人々はそれを食べるのです。町中のお店の前はどこも煙でもくもくです(笑)。
私もスブラキを食べお酒を飲み、歓談し、町中が仮装して楽しんでいる人混みの中をただただ歩いたこと…、それがとても楽しかったです。
パトラでは歩いているだけで驚く光景を度々目にします、無造作に大理石が転がっていたり、至るところに大理石がいっぱいです。ギリシャならではの光景の一つですね…。そしてラテン気質の人々の陽気で活気ある異国情緒にたっぷり触れて、なかなか出来ない体験をしてきました。それが忘れられない冬の思い出です。

こんな拙い文章がラジオで紹介されることを恥ずかしく思いながらも、感謝の気持ちでいっぱいです。
ぐーりんさんありがとうございました♪

 

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