「星の子」 今村夏子

LINEで送る
Pocket

星の子

今村夏子

ちひろは生まれた時から病弱で体中に発疹ができ薬を塗っても症状が治まらず、ありとあらゆる治療法を試すが良くならなかった。

ある日、父親が職場の上司落合にぽろっと話しをすると

「それは水が悪いのです」

と、言われる。

落合が勧める水をタオルに浸し体を清めると二か月後には湿疹が治った。

そこから両親は落合が入る新興宗教に入りのめり込んでいく。

父親は仕事を辞め、夫婦は緑色のジャージを着、頭にタオルを乗せて水をかけあう。

そしてちひろも疑うことなく集会や研修旅行に参加していた。

ちひろの姉だけは親の奇行を嫌がり家を出る。

中学三年生のなったちひろが親子で参加した研修旅行はいつもと様子が違っていた。

なぜかちひろの傍を離れようとしない父と母。

ちひろは漠然と不安を覚える。

 

読み終えた後は、しばらくモヤモヤ感が取れなかった。

「イヤミス」とは違う嫌な感じがした。

数日経って、この親子はとっても幸せなのではないかと感じた。

新興宗教に入っていないが、絶えず夫婦が喧嘩をしている、もしくは全く会話がなく、

親子の間にも会話やコミュニケーションが無い状態と比べれば、この物語の夫婦仲は良く娘にこの上なく愛情を注いでいる。

親子の会話も隠し事なくある。

最後のページでちひろが思っていることが現実でなければ…。

何を書きたかったのかわかりにくい小説ではあったが、読みやすくインパクトがあった事は否めない。

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください