パールバック 「大地」

東京都 佐藤光弘さん
パールバック 「大地」

「この本を読んでの感想」

中国とアメリカの大地を舞台にした壮大なスケール。女性の生き方。
様々なテーマがあり、圧倒されました。
こんなに素晴らしい本を読んでいたのか、と思うと嬉しくて仕方がありませんでした。
「母の本」といえば、このパール・バックの大地です。

「この本との出会い」

27~8年前、大学一年の冬に読みました。
大学に入って本格的な読書をはじめた私は家の本棚の本も読むようになりました。
両親が若い頃読んでいた本です。
ある日、母に聞きました。「これまで読んだなかで面白かった本は」と。
母は、即答しました。 「パール・バックの大地だね」と。
次の日から読み始めました。

「お母さん」との想い出

75歳になった母は目があまりよくなく、最近あまり活字が読めていない、と言っています。
少しでも親孝行したいな、と思います。
そうですね~ やはり、高校・大学で読書をするようになったもので、
家にあった本棚の本を読むことで、母と話が広がりましたね。
「世に棲む日日」(よにすむひび)司馬遼太郎もそんな一冊です
母は、山口の萩の出身です。
小学校四年か五年の時に、三週間ぐらい、母と妹たちと萩の祖母の家に行ったことがあります。
色んなところにつれてってもらいました。
従兄弟だけでなく地元の友達もできて、遊びにいったりしました。
萩は私の第二の故郷になりました。
大学を卒業するとき、祖母の葬式、結婚して長男が生まれたとき、萩に行きました。
この司馬遼太郎の小説には、吉田松陰と高杉晋作をはじめとする弟子たちが
萩の町から日本全国を舞台に活躍します。
「世に棲む日日」自体は先輩からのオススメ本でしたが、母と萩の思い出の本です。
蛇足ですが、私の母校では卒業生が新入生に一冊愛読書をおくるという伝統があり、
わたしはこの本を後輩に贈りました。

この作品でバックはノーベル文学賞を受賞しました。
「ノーベル文学賞」
文学の分野において理念をもって創作し、最も傑出した作品を創作した人物[1]に授与されます
原則として定数1名のみ受賞です

小説だけでなく詩や戯曲で受賞
1953年 イギリス チャーチル首相 伝記 首相で初
2015年 ベラルーシ スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ ノンフィクション
ジャーナリストで初受賞

日本人
1968年 川端康成  1994年 大江健三郎

ピルッコ・ヴァイニーオ作 山川こうや・山川亜希子 訳 「小鳥の贈りもの」~あおぞらに向かって旅立つあなたへ~

母として今、就活中で悩んでいる長女に送りたい本

ピルッコ・ヴァイニーオ作 山川こうや・山川亜希子 訳
「小鳥の贈りもの」~あおぞらに向かって旅立つあなたへ~

訳者 あとがき

「ほかの人を見て、うらやましがったり、
自分と人をくらべたりしても、
なんの役にも立ちません
あなたの才能は
これから大きく花ひらいてゆきます」

 

窪 美澄「ふがいない僕は空をみた」

兵庫県 大乃国信夫

窪 美澄「ふがいない僕は空をみた」

この本の感想

つながりのある短編集ですが、第1章の「ミクマリ」が、
R-18文学賞を取られただけあってキョーレツ。
ここでやめた人も多いかな、と思います。
ここを乗り越えれば、通しのテーマ、母が見えてくる。
母になるかも、母になりたい、母とはこうあるべきなど様々な女性が登場。
でも、どんな母親像を目指そうと、女性は「母なのだ」が私の結論。
子供がいようといまいとね。
読後、女性の大きさに比べておのれの小ささにため息をつき、
地下鉄のホームで読了したのですが、
空の見えない天井を見上げたのでした。

この本との出会い

Facebookの読者グループに参加しており、広島在住の可愛い友人がいます。
本の書評はハラハラドキドキのあらすじ紹介というより、
読後の感想を自分なりの言葉で表す人。
窪美澄さん好きな彼女のこの作品の書評の最後に、
「私もやはり読後思わず空を見上げた」との感想を書かれたのが気になって、
速攻で購入したのです。
先の地下鉄の下りは彼女のパクリです、ごめんなさい。

お母さんとの想い出

おしめが取れない、なかなか歩かないなど、幼き頃から人より劣ったことばかり。
劣等感の塊の思春期もありましたが、いい年していまだにノホホンとしてるのは、
母が幼き頃の私のできないことを嘆かず、否定せず、おおらかに育てていただいたおかげ。
これが思い出と言えるかな。
もちろん大きくなってからは叱られ通しなこともあるし、
いまだ独身な私、母親に子供の老後を心配させる不甲斐なさ。
空を見上げるしかないのです

2009年「ミクマリ」で第8回R-18文学賞大賞を受賞し小説家デビュー。
2011年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)で第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位。
同作はタナダユキ監督により映画化され、第37回トロント国際映画祭に出品された。

新潮社が主催する公募新人文学賞である。
女による女のためのR-18文学賞ともいわれる[1]。2002年から
応募者は女性に限られており、また選考委員の作家や下読みにあたる編集者も女性のみとしている。当初は、性について描かれた小説を対象とし、
女性のためのエロティックな小説の発掘を目指していたが、
第11回より「女性が性について書くことは珍しいことではなくなり、
性をテーマにすえた新人賞としては一定の社会的役割を果たした」との理由で、
募集作品を「女性ならではの感性を生かした小説」と改めた
(官能をテーマとした作品も引き続き受け付ける)。
第14回からは、選考委員に友近が加わり、友近賞が新設される[2]。
最終候補作はウェブ上で公開され、選考委員の合議により選出する大賞と、
ウェブ上の投票により選出する読者賞を設ける。
受賞作は、『小説新潮』『yom yom』に掲載されている

かこさとし「からすのパンやさん」

福岡県 ムカえもん

かこさとし「からすのパンやさん」

その本を読んでの感想

からすの親子が一生懸命パンを作るシーンが、本当に大好きで!
親子が作る独創的なパンに影響を受けたのか、
パン屋さんに行ったときには動物などをかたどったパンばかり母にせがんでいた記憶があります。

たくさんのパンの絵が描いてあるあの見開きページは、
何時間見ていても飽きませんでした。
この本が書かれたのは1973年。
もう40年以上も前ですが、仕事と子育てを両立する難しさが
今も昔も変わっていないことに驚きます。
カラスのお父さんお母さんは、子どもたちが泣いているとすぐに飛んで行って世話をするので、パン作りは失敗ばかりだし、お店もちらかったまま。
お客さんもだんだん減って、貧乏になってしまいます。
困難に負けずに子どもたちを精一杯育てる姿は、
共働きで子育てをがんばる若い夫婦を連想させます。
昔は「お父さんお母さんの邪魔をしちゃだめだよ!いい子にしてなきゃ!」と
“子ども側”の目線だったのですが、今読んでみると
「子育てってやっぱり大変だなあ。あれもこれもとがんばりすぎると、
やっぱりどれもうまくいかなくなってしまうものなんだなあ」と
“親側”の目線に変化したことに気付きました。
パンやさんの再開を心待ちにしていたお客さんがお店に殺到するところでは、
「あたしもからすのパンやさんにとんでいって、やきたてのパンがたべたい!」と
思ったものですが、「念願のおいしいパンだ!」「お客さんがいっぱい来てくれた!」と、
画面いっぱいに喜びが満ちあふれています。
この本は、“働くすばらしさ”“美味しいって幸せ”を描いた本でもあるのですね。
ちなみに、当時も今も、一番好きなのはオモチちゃん。
本来のカラスからはかけ離れた真っ白な体で、
末っ子できょうだいの中でも一番小さいあのオモチちゃんが、
2013年に出版されたからすのパンやさんの続きのおはなし(!)では、
お蕎麦やさんになって、なんとお嫁さんまで!!
大きくなったねえ、立派になったねえ、と感動して、思わず涙が出てしまいました。

その本との出会い

母のお友達が私にプレゼントしてくれたそうです。
度重なる引っ越しで手放してしまったのですが、
数年前、母と一緒にいった近所のパン屋さんに置いてあって、
「これ、うちにもあった!大好きだった本だ!」と表紙を見た瞬間に思い出し、
母に「よく覚えているわね」と驚かれました。
どうしてももう一度読みたくていてもたってもいられなくなって、
仕事帰りに本屋さんに寄り道。
からすのパンやさんを目の前に置いて、
「そういえば表紙をめくる瞬間のワクワクする気持ちは子どもの頃とまったく変わっていないな」と、ちょっと笑ってしまいました。
どの絵もかわいくてなつかしくて、
ページをめくるたびにワクワク楽しい気持ちがこみ上げてきます。
きっと当時の私も、ワクワク心を踊らせながら読んでいたのでしょう。

「お母さん」の思い出

通っていた幼稚園には貸し出し図書(幼稚園児にとっては結構な蔵書数でした)
というシステムがあって、そこから毎日のように本を借りてきては
「よんで!」とせがむ私を膝に乗せ、いつもいきいきと楽しそうに読み聞かせてくれました。
からすのパンやさんも、何度読んでもらったことでしょう。
私が今でも本を読むのが好きなのは、
幼い頃に母に本を読んでもらった記憶がどれも絶対的に“楽しかった記憶”
として残っているからだと思います。
たくさんのすてきな本に出会って得た“楽しかった記憶”は、
私にとってかけがえのない大きな財産。本当に感謝しています。

かこさとし
1926年福井県武生市(現在 越前市)に生まれる。
1948年東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士。技術士(化学)。
民間化学会社研究所勤務のかたわら、セツルメント運動、児童会活動に従事。
1973年会社を退社した後は、児童文化と児童問題の研究のかたわら、
テレビのニュースキャスター、大学講師、海外での教育実践活動などに従事。
また児童文化の研究者でもある。
作品は、物語絵本、科学・天体・社会関係の知識絵本、童話、紙芝居など多岐にわたり、
500点以上。
主な作品に「かこさとしおはなしのほん」シリーズ『ピラミッド』『うつくしい絵』(偕成社)、
「だるまちゃん」シリーズ『かわ』『海』『とこちゃんはどこ』『万里の長城』(福音館書店)、
「かこさとしからだの本」シリーズ(童心社)、『伝承遊び考』
「こどもの行事しぜんと生活」シリーズ(小峰書店)など
「かこさとし・ほしのほん」「はるのほし」「なつのほし」「あきのほし」「ふゆのほし」

2008年菊池寛賞受賞、 2009年日本化学会より特別功労賞を受賞。

「かこさとし ふるさと絵本館」 福井県越前市
越前市図書館の利用者カードにかこさんの絵(だるまちゃん)が入ってます

「からすのぱんやさん」偕成社 スペシャルインタビューから引用

子どもさんの関係の仕事に携わって、少なくとも描いたりするものは、
子どもさんに与えるものだから、子どもさんたちが活躍する20年後にも通用するものをと、
先をみこして描いています。
それがぼくにとってとても勉強になった。
現代のことはもちろん知らなければいけないけれど、
20年後の世の中、地球上のことがどうなっているか考えねばなりません。
ぼくの計算では2050年、地球上には100億の人間がいる。
でも植物が足りないのです。生きもの由来は全て植物です。
でもみんな人間の場になってしまって、植物を植える場所が足りなくなる。
だから人類はもうこれ以上増えてはいけないという計算になる。
それを考える人はあまりいないですね。
そこらへんも考えていかないと、とても難しい時代になる。
だからそのためには、もっともっと役に立つような、本当に人類に役立つのはなにかと、
いうのを考えた学問、政治、科学をしないと駄目という気がします。
我々の世代では達成できない状況ですから、託すとしたら、
いまの子どもさんがうんとがんばって、よく考えて、我々をこえていって欲しいですね。
昭和20年から思いがけず長生きさせて頂きましたが、生物ですから当然、
目は悪くなるし物忘れはするし、順調に老化鈍化の道をたどっています。
間違った判断をしたつぐないを少しでもしたいと思ってきましたが、
そんなことをしないかしこい子になって、未来をひらいてゆくように祈念しています。
そういうかしこい子を自らの生活と態度で応援する、
かしこい大人になって下さるよう心から願っています。

星新一の本

徳島県 けいとんさん
星新一の本
星新一の魅力
その頃は子供でしたが、短編で読みやすく、ユーモアと風刺が効いていて、
星新一ワールドにあっという間に連れて行ってくれるところが、
すごく魅力だったように思います。

② 星新一との出会い
当時仲のよかった男子から、「面白いから読んでみ」と手渡されたのが、ボッコちゃんでした。
それから、次々と貸してもらい、そのうちに少ないお小遣いで、自分でも買って、
貸し借りをしていました。

③ 中学生時代
小さい頃から本が好きで、読み出すと、何度呼んでも返事もしないと、
親からよく叱られていました。
食事の前に本は読まないことという約束があったくらいです。
中学は自転車通学で、バスケ部でした。
当時はまだ、お風呂を薪で焚いていたので、部活から帰ってきて、
お風呂を焚きながら読書をするのが日課でした。
読み耽って、お風呂を沸かしすぎて叱られたことも…(笑)

理系的発想力を問う文学賞 日経 星新一賞  ホームページより

ビジョン
生涯で1000以上もの作品を 生みだした星新一。
その中には、理系的な発想力によって つくられた物語が数多くあります。
「理系文学」ともいえるそれらの作品は、 文学としての価値のみならず、 現実の科学をも強烈に刺激してきました。
すぐれた発想は、 いまもまだ読み手の心をくすぐり、次なる発想を生みだしているのです。
今、日本に必要なのはこの圧倒的想像力。
我々は「理系文学」を土俵に、 アイデアとその先にある物語を競う賞、
日経「星新一賞」を開催します。

「未来のあなたも」第3回日経「星新一賞」開催にあたって
人工知能も宇宙人も応募可の星新一賞ですが、「未来人はダメなのか?」ということを考えてみました。「未来からきた人の書いたSFって、今の人が読んでも意味不明なのでは?」という問題に気づいたものの、「時代小説でエントリーしてもらったらちょうどいいかも!」と早くも解決策を見つけたのでした。未来からいらした方は「時代小説」で、現代の方は「未来小説」で。みなさまのご応募をお待ちしております。
2015年5月31日 星新一次女・星ライブラリ代表:星マリナ

一般部門
対象
制限なし
課題
あなたの理系的発想力を存分に発揮して読む人の心を刺激する物語を書いてください。 (規定字数:10,000文字以内)

学生部門
対象
応募時点で学校(専門学校を含む)に在学中で、かつ25歳以下
課題
30年後の未来を想像して物語を書いてください。(規定字数:10,000文字以内)
※ 今から30年前には、携帯電話やインターネットは身近なものとして存在していませんでした。それらの事実を踏まえて、30年後の未来がどうなっているか想像してください。

ジュニア部門
対象
中学生以下
課題 (2016年)
100年後の未来を想像して物語を書いてください 。(規定字数:5,000文字以内)
グランプリ 「無色の美しさ」新井 清心

 

モンゴメリ 「赤毛のアン」

京都府 にゅうちゃん
モンゴメリ 「赤毛のアン」

赤毛のアンの魅力
プリンスエドワード島の美しい自然の描写。どんな時も「想像の翼」を広げ、
弾けるように生き生きと描かれるアンの姿は、思春期真っ只中の私にとっては、
本当に新鮮で魅力的でした。
そして歳を重ねて我が家の子供達が独立してしまった今、読み返すと、
アンを育てたマシューとマリラへの深い共感の思いが強くなりました。
2人にとって、アンの存在がどんなに輝かしく愛おしいものであったのかが、
身に染みいるようです。
アンのシリーズは、アンが恋をし、大人になり、母となる物語でもあり、
私が生きて行く人生の隣にいつも一緒に居てくれたようにも思います。

②「赤毛のアン」との出会い
どういう経緯で、赤毛のアンを手にとったのか、記憶があいまいなのですが(^^;;
当時、ほんとに小さな本屋さんが一軒あるだけの田舎町に住んでいた私にとっては、
本は学校の暗い図書室で借りて読むのが、一番多かったのですが(^^;;
ちょっと歳の離れた従姉が、本の好きな私に、お給料日の度に、
ちょっと離れた都会の大きな本屋さんで、一冊本を買って来てくれていました赤毛のアンは、
そのいただいた本の一冊だったと思います。
父が手作りで作ってくれた本箱を、はじめてあたえて貰った個室に置いて、
少しずつ増えていく自分の本を並べていった喜びは、今でもしっかり覚えています。
自分もアンの友達になって、見たこともないプリンスエドワード島を想像しながら、
何度も何度も読み返した時の至福の時間は、ほんとに宝物のような時間でした。

➂ 中学時代の思いで
中学時代は、山と田んぼに囲まれた小さな町で、その自然の美しさの価値もわからず、
いっぱしの思春期真っ只中でした。
部活と厳しい校則にうんざりしたり、友達との関係に悩んだり。
あんまり大きな思い出ってないのです。
どちらかと言うと、いつも本を読んでいる文学少女?でした。

おまけ

実は、新婚旅行でカナダに行ったんです(^_^)
英語がそれほどできるわけでもなく、お金もそんなになかったのに、
夫がプリンスエドワード島に行きたいと言う私の願いを叶えようとして(^_^)
当時、小学校の教師生活5年目、はじめての1年生を担任していた私は、
結婚の準備と仕事で疲れきっていて、新婚旅行の事は夫に任せっぱなし。
カナダに向かう飛行機の中で、お金が足りなくて、トロントまでは行くけど、
プリンスエドワード島までは行けないと、夫からはじめて聞かされたんです。
旅行鞄に赤毛のアンの本を忍ばせて、ルンルンしていたのですが、
なぜかそれを聞いても気落ちもせず腹もたたず、
その瞬間まで言い出せなかった夫のなんとも言えない表情は、今も懐かしい思い出です。

いつか、2人でプリンスエドワード島に行きたいなあ。体力があるうちに。