「オー・ファーザー」伊坂幸太郎 新潮文庫

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「父親目線でも息子目線でも共感できて楽しめます

ホンスキーズBOOK「オススメの父の本」

オススメ人  京都府 ラジオネーム よっしー

この本のおススメどころ

「お父さん、ただいま!」って家に帰ったら、四人の男が「お帰り〜」ってゾロゾロ出てくる。この本の主人公である高校生の由紀夫は、そんな家庭で育ちました。

結婚前に母が四つ股をかけている中で由紀夫を妊娠。

出産後も誰が父親か断定できないため、可能性のある四人(ギャンブラーの鷹、中学の体育教師である勲、物知り知性派大学教師の悟、BARを経営する元ホストで女にはマメな葵)と結婚し一緒に住んでいます。
四人はいがみ合うこともなく、それぞれの得意分野を活かして由紀夫を教えたり助けたりしつつ、「由紀夫は自分に似ている、自分が父親だ」と全員が思っています。
とはいえ、そうではなかったという結果を恐れてDNA鑑定は拒否していて、結果としてこのあり得なくもコミカルな状況が続いています。
そんな中で由紀夫に絶体絶命のピンチが訪れ…

と、こんな風にストーリーは突拍子もないものですが、四人の父親と由紀夫との描写は、「ああ、わかるわかる」と頷けることが多々あり、笑ったりつっこんだり、ちょっとホロっとしたりしながら、父親目線でも息子目線でも共感できて楽しめます。
父の日があるからというだけでなく、梅雨時のうっとうしい雰囲気をスカッと吹き飛ばす意味でも、6月にはオススメの本かと思います。

映画にもなっているので合わせてオススメしておきます。

また伊坂幸太郎さんには、これ以外にも「重力ピエロ」や「ゴールデンスランバー」など、印象深いお父さんが出てくる作品がありますので、機会があればそちらもどうぞ。


   
この本との出会い

伊坂さんの本は、これまでに読んで面白くなかったことや、好きになれなかったことが一冊もないので、「伊坂幸太郎にハズレなし!」という信念が僕の中では出来上がっています。
なので、文庫化された作品は必ず買っています。
当然こちらも新潮文庫からの刊行直後に購入しました。

「父」としての思い
声優を目指して専門学校に通う19歳の息子と、この4月から揃って高校に進学した16歳の双子の娘たちの父親です。
基本的には、今までもこれからも自分たちが選んだ好きなことをやらせてあげたいと思っています。
僕自身が、両親にそう育ててもらった影響もありますかね。
決して甘やかしてるつもりはないけど、断固として立ちはだかる山や壁のような厳しい父親ではないし、なれないとも思うので、子供たちの考えを聞いて、一緒にいろいろ考えてみる、そんな父親でありたいです。
ホンスキー関連の話題をいうと、子供たちが欲しい本は可能な限り何でも買ってやろうという気持ちはあるのですが、三人とも小さい頃はなかなか本を読まなかったです。
最近になって、長男は漫画やラノベを、二人の娘は嬉しいことに小説をよく読むようになってきました。どんなものであれ、どんな形であれ、読書は続けてほしいです。


RFA協会 リーディングファシリテーター

「ホンスキー倶楽部」

パーソナリティ ぐーりん

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