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 「太陽を抱く月」チョン・ウングォル 新書館

「王子の初恋を中心に、その相手ヨヌを巡る複数の男達の恋愛群像劇」

ホンスキーズBOOK テーマ「おすすめの恋愛小説」

おすすめ人 三重県 ラジオネーム もえちゃん

 

・この本のおすすめ所

李氏朝鮮王朝を舞台に、架空の王を主人公とした時代劇ラブロマンスですが、王宮の複雑なしきたりや、権力を巡る大人達の腹黒い企み、政権を巡る派閥争い、朝廷で重要な役割を担って来た「観象監」(天文学、地理学、暦、四柱)、「星宿庁」(巫術)「昭格署」(道教儀礼)が、それぞれどういう役割と関連性を持っているのかなども詳しく書かれており、それが恋する二人の間をこれでもか、というように阻んで、ドキドキ、ハラハラ、巧みなストーリー展開にページをめくる手が止まりません。

そして主人公である世子〈セジャ〉(後継者の王子)の、恋する思春期の少年の必死さがたまらなく可愛く、面白いのです。

それが長じてからも所々に「男の可愛げ」として顔を出す所にとてもキュンキュンします。

また、この初恋が、全く顔を合わせた事がないのに、手紙や本の貸し借り、お互いが好きな詩を贈りあったり、何が育つか分からない鉢植えを贈られた王子が、毎日芽が出て花が咲くのを待っていて、生えてきた物の持つ意味を知って益々相手に対する尊敬や恋焦がれる気持ちが膨らむ所も、相手のビジュアルが先にあって恋するよりもトキメキます。

王子の学問の若き師の妹が初恋の相手で、一を聞いて十を知る賢さと、父親に鞭打たれても懲りないほどの本好きな少女なので、謎かけのような手紙のやり取りだけでも充分ツボにはまります。

それから、登場人物のキャラが立っているのは勿論の事、それぞれの名前も、太陽、月、雲、雨、炎、雪などの意味を持っていて、それが象徴的、効果的に物語の中で使われる所も詩的で美しいと思います。 物語の中心は、王子の初恋を中心に、その相手ヨヌを巡る複数の男達の恋愛群像劇になっており、この時代、正室の子では無く「庶子」として生まれた男達の不遇と哀しみ、逆に王として生きることを運命づけられた者の深い孤独が描かれ、特に下巻は涙を抑えられないシーンが幾つも出て来るので、人目のある所で読むのはおすすめしません。

男達が大事な人を守ること、好きな相手を一途に思い続けるその思いの強さをストレートに感じられるので、ドロドロした不倫や浮ついた恋では無く、直球勝負の恋や、相手の幸せだけをただひたすらに願う純粋な恋心に触れて大人になって忘れていた純情を思い出させてくれる所もおすすめです。

また、一生に一人の人に出会ったと直感した恋する二人が引き裂かれ、大きく運命の歯車が狂うのですが、その原因をじわじわと探って行くミステリーでもあるので、そこの部分も驚きと興奮が待ち受けています。

恋愛小説の王道を行きながら、ハーレクインロマンスや、ヨーロッパの恋愛小説には無い切なさや世界観を持っており、庶子である王の護衛(美形な上に最強の男)が恋する相手が悲しみにくれるのに、立場や事情から触れられず、相手の影を自分の影で慰め、包み込むシーンなどは切なさ100%です。

勿論、文武両道、天才で徳が高い、有能な国王、国王の兄弟と言う男達が、全員眉目秀麗で一人の天女のような美しさと賢さ、美徳を備えた不運な女性に一途な愛をそそぐ物語なので、女性にとっては難しいことを考えずにトキメク要素がたっぷりあるのもおすすめのツボですね。

 

・この本との出会い

職場の先輩が映画好きな上、Kポップ、韓国ドラマの大ファンで、10年ぐらい前におすすめドラマを貸してくれて思いがけずハマってしまった事がきっかけです。

私は元々日本のドラマや俳優、歌手にも疎く、ましてや「ヨン様ブーム」の頃には自分が韓国ドラマを見るなんて思ってもいませんでした。

でも、アジア映画は好きで、中国、ベトナム、台湾、韓国映画も好きだった私は、サッカーの日韓ワールドカップの頃から韓国好きになったその先輩に、映画も良いけれど、一度ドラマも見てみて!と「愛に狂う」と言う凄いタイトルの悲恋物ドラマを勧められて、あり得ないぐらい泣きはらし、繰り返し、繰り返し見て、音楽まで覚えるぐらい没頭してしまって…。

仕事のストレスも半端では無かった頃で、夜、息抜きに読書よりも韓国ドラマに身を委ねていた方が余計なことを忘れられる、と思っていた時期でした。

それから次第に韓国ドラマの時代劇の魅力、わかりやすい復讐劇やラブストーリーにどっぷりはまってしまい、その中の一つがこの作品でした。

美しいタイトルと、胸躍らせるストーリー、茶目っ気たっぷりで賢い王子と本が大好きな絶世の美少女の初恋とその波乱万丈な恋の顛末、詩情たっぷりでファンタジックな雰囲気に他のドラマに無い魅力を感じ、「もしや原作があるのでは?」と探したら韓国でミリオンセラーになったと言うこの小説に出会いました。ノベライズではなく、しっかりした原作があった事が嬉しくて一気読みしました。

 

・初恋の思い出…。

中学からずっと女子校だったので、小学校の時にちょっと好きだった子がいるとか、保健係で親切にした男の子に好きだと言われたみたいな事ぐらいしか無いんです。

四年の時の男の先生は、大好きでしたが恋とは違う気がしますし。

最もときめいて、幼な心に「特別好き」と 思ったのはアニメの「サイボーグ009」の島村ジョー。

夢に出て来て助けて貰って、胸に抱かれてうっとりした内容を目覚めたら覚えていて、ドキドキして、そんな感情は初めてだったので自分でも驚いた覚えがあります。

「ゲゲゲの鬼太郎」も「サスケ」も好きだったのですが、夢に出て来て恋人としてドキドキって言うのは無かったですね〜私はかなり面食いだったのかも。(≧∇≦)

 

♬ チョン・ウングォル

韓国の女性の作家です。

他には、「成均館儒生たちの日々」とその続編の「奎章閣閣臣たちの日々」があります。

「成均館儒生たちの日々」は、韓国で若い女性を中心に累計100万部を超える大ベストセラーの話題作!!

女人禁制の最高学府“成均館(ソンギュンガン)”に男装して入学することになった主人公ユニ。
彼女は弟ユンシクになり代わり成均館に入ったはいいが、女性だとバレたらその罪は重いためドギマギしっぱなしの毎日はつづく。
小柄な美男子として評判になるユニを中心に、ユニへの気持ちに揺れる天才ソンジュンや粗暴だがユニには優しさを見せるジェシン、ユニを女性だと疑う華麗なる女性好きヨンハ……王朝時代のF4たちのトキメキの日々が今、始まる!!

・男装するお話では

「イケメンですね」「花ざかりの君たちへ」が有名ですよね。

「イケメンですね」は チャン・グンソクさんが出ていたドラマです。

日本でもリメイクされ、チャン・グンソクさんの役は玉森雄太(キスマイ)さんでした。

「花ざかりの君たちへ」は原作が日本のコミックです。ドラマでは男装する主人公芦屋みずきに 堀北真希さんが扮していました。

インターネットラジオゆめのたね放送局

関西チャンネル 日曜朝8時~8時半

「ホンスキー倶楽部」

パーソナリティ ぐーりん

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ぐーりん

ぐーりん 大阪生まれ、大阪在住 小さい頃から本とラジオが大好きで小学生の頃の夢はラジオのDJ そんな夢はすっかり忘れて福祉施設に働くこと26年 50歳を目前にして、いろいろな事がカウントダウンできる年齢になったと痛感 大人の青春を楽しもうと決意 そんな中、フォトリーディングやインターネットラジオと出会い ラジオのパーソナリティに40年の時を経て、夢を叶え、 本を通して人と人を繋げる読書会を開催 今は、志を同じくする仲間と 「もっと自由に生きることはできないか」と模索中 facebook http:// www.facebook.com/honskiy.guurin

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