「まるで、幽霊を追っかけているような気がします」
倉沢達夫警部補
公安部外事一課
ゼロの研修を受けて作業班入り
ある日、鉄道事故が起きる
マリア・アントノヴナ・ソロキナ
32歳
ロシアンパブのホステス
何故か後ろ向きでホームから転落
所轄では、ロシア人に命を狙われているかもしれないと中学校教師、九条が届け出を出していた。
そのうえ、鉄道事故は事故でなくロシア人の殺し屋がやったと供述。
所轄の警官は本気にしなかったが、倉沢は直接九条から直接話を聞く事にする。
かつて共に仕事をした伊藤、片桐、片桐の相棒松島、この案件を持ってきた白崎、同じ外事の西本の6人で、初めての「作業」を立ち上げて調べる倉沢。
殺し屋「オレグ」を追う倉沢達。
しかし、いくら聞きこみをしても一向に「オレグ」どころかロシア人の足取りがつかめない。
一体オレグはどこに?
そして2人目の鉄道事故が起きる…。
倉沢警部補シリーズ最新刊です。
一気読みしてしまったのですが、たまたま今週電車で出掛けた日に人身事故が2件ありました。
朝、出掛ける時にはJRで。
昼過ぎ、家に帰る時は阪急で。
年度末だから?
借金があったのだろうか?
絶望しかなかったのだろうか?
その日は線路に身を投じるしか選択がなかった人の事を思う時間があった。
そして、この小説。
…事故に見せかけて、こんな事があるんだ。
小説には、そうなるだけの理由も(どんな理由も本人には理不尽だが)あるのだが、電車を待つのが怖くなった。
あ、私は事故にみせかけて命を狙われる事由はなかったわ。
「防諜捜査」
著者 今野敏
出版社: 文藝春秋 (2016/4/20)
単行本: 332ページ
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