最高の組織 大賀康史

「今の会社のマネジメントはおかしい」

就職するとまずはビジネスマナーや組織で働くための作法を叩き込まれる。
上司の指示には従うことが当たり前。
自分の生き方よりも、会社の利益が優先される。
自分は本当に会社の歯車となる人生を望んでいたのだろうか???

自分の人生の目的が会社の売り上げや利益になるということが正しいわけがない


よくある組織の問題点


◆ピラミッド型組織の問題点
・ピラミッドの上層部に能力の無い人や意欲の無い人がいると、下層部に居る人は優秀でも問題の人以上のパフォーマンスが出ない → ボトルネックの問題
・ピラミッド階級を飛び越えることは難しい
 ➡ 対策 ①適切な人材のみ採用
      ②組織長には人の育成や良さを引き出す人材を登用する

◆マトリクス型組織の問題点
・メンバーに高度な判断力が求められる
 ➡ 対策 構成員の自立性を高めるための教育を徹底的に行う

◆文鎮型組織の問題点
・多くのことを把握する必要があり組織長がパンク
・実際にはほとんど見かけない組織でスローガン的に使用される

従業員を束ねている源泉はミッションへの共感

◆ステークホルダーの明確な順位
従業員>顧客>株主・債権者・取引先
従業員が楽しくできることを仕事の中核に据える
→ 質の高いサービス、熱量のあるサービスを作れる
◆理想の組織の一つ「サークル活動」
・理想的な組織形態は輪を描いている
・輪に中心人物はいない
・束ねている源泉はミッションへの共感
・役割はゆるい枠組みが理想
・一人ひとりの好きなことや得意なことを軸として役割分担する
・お互いの幸福を尊重し、促し合う

◆ティール組織(進化型組織) → 形は一つではない
・自己実現の欲求に根差している
3つの特徴 「自主経営」「全体性」「存在目的」
・成功条件
 1.メンバー同士がお互いを信頼し、かつ大切に思っている
 2.全てのメンバーが高い水準で自律的に動けるようなプロフェッショナル
 3.組織のトップはメンバーが動いた結果の責任を取る覚悟があり、そのことをメンバーに伝えている

その人に合った育成方法をカスタマイズする

◆人材の採用基準
◎カルチャーフィット>ポテンシャル>スキル
 ポテンシャル=何か新しいことに取り組んだときにすぐにその勘所を掴み、数か月もすると専門家のようにふるまえる能力
 → 好奇心、ポジティブな感情の動き、地頭の良さ、成果を出す習慣

・カルチャーフィットが合わないと優秀だと思っていた人が、入社後すぐに問題を起こすケースがある
・ポテンシャルがないと、やるべきことが短いサイクルで変わるとスキル以上にポテンシャルが求められ、その人材が力を発揮することが難しくなる
・スキルがないケースは最初の3か月は苦労するが、その後は活躍する
➡ カルチャーフィットとポテンシャルがある人であれば、スキルが多少不足していても採用すべき

◆人材育成法
・一人ひとりに仕事をカスタマイズすれば研修を受けるより効果がある
・「商社出身だから…」「営業出身だから…」「女性だから…」「おじさんだから…」と先入観を持たずにその人を見る
・興味を持ったことに徹底的にチャレンジしてもらう
➡ ①人生の目的の理解→②興味分野の理解→③仕事のアレンジ→④新しいことにチャレンジ  ③と④の繰り返し
◆長時間労働をしない
・時間の制約があると仕事への集中力が高まる
・チームの全員が早く終わるように工夫する
・副業や育児など選択肢が広がる

その会社だけが実現する世界、あるいは人への貢献を会社の掲げるミッションとする

リーダーシップに必要なもの…

◆遠大なミッション
・明確にイメージできたものの多くは実現できる。
・できるだけ高いものを目指すことで到達点が変わる
・参加するメンバーの生きる目的と合致しやすくなる
◆情熱と合理性を同居させる
・合理時な運営を理解するためには、自分を常に高める努力を怠らないことが必要
・感性だけで経営は行えない
・日常的に本や人に触れる機会を持つ
◆人に誇れる組織
人の力✖プラットフォームの力(サービスの力)✖ビジネスモデルの力
・挑戦し続ける

【感想】
冒頭のはじめにの所で、この本の要約を書いているのは
さすが本の要約アプリの会社だと思いました。
要約を読んでなおかつ、本文が読みたいと思わせるのは
筆者の会社に対するミッションと熱量と感じました。

あらためて組織の在り方、よくある組織の問題点を読んで
以前勤めていた会社を思い出しました。
私自身が管理職や人事の部署にいたときにこの本があれば、もっと会社に貢献できたのではないかと感じました。

さらに驚いたのは、理想の組織が「サークル活動」である。
確かに中心人物が居なくて、ミッションの共感があれば
それぞれが自主的に活躍するだろう。
従来通りの組織ではなく、今後は新しい組織作りが求められます。

3人以上になると集団になるので、まずは「家族」がピラミッド型の組織になっていないか、振り返り円になるようにしていきたいと思います。
この本は単純に会社組織に向けての組織論や人材育成法ではなく
最小限の単位「家族」にも応用できる1冊です。

【目次】
はじめに
第1章 あらゆる組織が直面する課題
 1.    世の中に多く存在する残念な組織
 2.       組織が抱える構造問題
第2章 これからの成長組織が向かうべき方向性
 1.    従業員を最優先にすることが正しい理由
 2.       輪を描く組織が理想形
 3.      メンバーに与える影響
 4.      ティール組織(進化型組織)の何が凄いのか
 5.      最小単位の組織規模についての示唆
 6.      主体性の強い組織の成立条件
 7.      理想的な組織の形は1つか
第3章 人材採用と心材育成の心得
 1.      才能のある人がなぜ会社に所属するのか
 2.      人材の採用基準
 3.      フライヤー式の採用プロセス
 4.   初めにトップが会う場合の面談の進め方
 5.      入社したメンバーが伸びる人材育成法
 6.      人は勤務時間が長い方が育つのか、短い方が育つのか
 7.      やりがいがあれば報酬が少なくても良いのか?

 8.      会社の業績と報酬のトレードオフをどう考えるべきか?
第4章 これからのリーダーシップとは
 1.      掲げるべきミッション
 2.      合理的⇔情熱的ではない
 3.      人に誇れる組織とは
 4.      挑戦をしなければ、待っているのは衰退だと心得る
第5章 新しい組織論を適用したフライヤーの運営方針
 1.      創業から一年間のバタバタ
 2.      ミッション・バリューの重要性
 3.      フライヤーの社会的な意義
 4.      己を知るということ
 5.      これからの展開の方向性
第6章 社会への提言
 1.      起業家を増やすための前提
 2.      一掃すべき悪しき習慣と新施策
 3.     働き方改革と解雇規制の緩和
 4.     日本の魅力
 5.     何かをチャレンジすることのリスクは、実はほとんどない
おわりに
謝辞

自由国民社
192ページ
2019年3月1日第1刷発行
本体価格 1500円
電子書籍あり

著者 大河康史
株式会社フライヤー代表取締役CEO。
2001年早稲田大学理工学部機械工学科卒業
2003年早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻修了。
2003年にアクセンチュア(株)製造流通業本部に入社。
同戦略グループに転属後、フロンティア・マネジメント(株)を経て、
2013年6月に株式会社フライヤーを設立 

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この世の春 宮部みゆき

今回の本は、4月21日放送のラジオ「ホンスキー倶楽部」で紹介しました。
リスナーさんがテーマ「春」から連想するおススメ本です。

兵庫県 ラジオネーム ゆみこ 
(宮部みゆき)「この世の春」 新潮社

① この本のおすすめどころ
理由あって婚家から戻り、兄に家督を譲った父と静かに暮らしている武家の娘の多紀。
しかし父が病で亡くなり、親しい従兄弟にどうしてもと請われて、藩主の別邸である五香苑に住み込みで勤めることになる。
五香苑は山中の小さな美しい湖のほとりに立つ館だが、そこには重臣たちによって『病、重篤につき』と藩主の座を追われて蟄居させられた若き元藩主・北見重興が、堅牢に築かれた座敷牢の中でひっそりと暮らしていた。

初めて重興に目通りした多紀が目にしたのは、外見は重興だがしぐさもしゃべり方も幼いひとりの少年だった。
聡明な若様であった重興に何が起こったのか?
重興は錯乱しているのか?
何かに取憑かれているのか?
そしてなぜ多紀がここに呼ばれたのか?
懸命に重興を救おうとする人々の手で、北見藩の過去の忌まわしいできごとが少しずつ明らかになっていく…

良かった~!上下合わせて800ページ、途中でダレることなく寸暇を惜しんで読みました。
辛い過去を持つ芯が強い美しい女性、実直な老家臣、わんぱく坊主がそのまま大人になったような若武者、怜悧(れいり)な医師、気の良い女中。
宮部さんの時代小説にはよく登場するお馴染みの人々で既視感は否めませんが、マンネリにならずに夢中で読めるのは、登場人物とストーリーに魅力があるからなんでしょうね。
やっぱり宮部さんは凄い。
辛い場面もあるけれど、人が人して、自分として生きていく尊さに胸を打たれました。
ネタバレになるので多くは語れませんが、ドキドキ、ハラハラ、ほっこり、じ~ん、大大大満足です。

② この本との出会い
宮部さんの小説は新刊が出たら必ず読むので、出会うべくして出会ったという感じですね。


③ 春の想いで
春といえば桜。
桜といえば思い浮かぶのは、今はもうない宝塚ファミリーランドの満開の桜です。
娘たちが小さかった頃は、桜の季節に毎年家族で遊びに行っていました。
動物を見て乗り物に乗って、はしゃいで走りまわる娘たちを追いかけた思い出の場所です。

新潮社
397ページ(上)
399ページ(下)
2017年8月31日第1刷発行
本体価格 1600円(上下巻とも)

著者 宮部みゆき
1960(昭和35)年、東京生れ。
1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。
1989(平成元)年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。
1993年『火車』で山本周五郎賞を受賞。
1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。
1999年には『理由』で直木賞を受賞。
2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、2002年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。
2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞した。

著書
『ソロモンの偽証』
『英雄の書』
『悲嘆の門』
『小暮写眞館』
『荒神』
『希望荘』など多数。

季節風 春  重松清

今回紹介する本は、ラジオ「ホンスキー倶楽部」のコーナー
北海道在住のブックコーディネーター、かーるさんによる選書
「かおる文庫のおすすめブックコーナー」からの1冊です。

季節風 春
重松清

◎あらすじ
美しい四季と移り行く人の心をテーマにした短編集「季節風」シリーズの春の物語。
12編の小さな春が心に温かい風を吹かせます。

◎みどころ
春は様々な形で人生に訪れます。
新しく始まること、否応なく変わること。
そして過ぎ去った季節が思い出となり、美しく今を彩ることもあるのです。
・古いひな人形から思い出す母のやさしい面影と新しい春を描く「めぐりびな」
・土の香りから甦るほろ苦い少年時代とよもぎだんごの思い出を描く
「よもぎ苦いか、しょっぱいか」
・嫁ぐ娘に贈る、夫婦の子育ての葛藤を描いた父の手紙「ツバメ記念日」
など、心ゆさぶる春の記憶を綴った12の短編集です。

思い出から呼び起こされる、香り、色、感触、味わいが感情に結びつき、温かい気持ちでほろりと泣きたくなります。
新しい小説ではありませんが、ぜひシリーズで読んでみてほしいです。


文藝春秋
328ページ
2010年12月3日第1刷発行
本体価格 555円
電子書籍あり

著者 重松清
1963(昭和38)年、岡山県生れ。
出版社勤務を経て執筆活動に入る。
1991(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。
1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。
現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々に発表している。

著書
『流星ワゴン』
『疾走』
『その日のまえに』
『きみの友だち』』など多数。

バカとも付き合って 西田二郎・マキタスポーツ

「おじさんたちのブルース」by マキタスポーツ

この本は、堀江貴文・西野亮廣両名の著書「バカとつき合うな」に便乗したものです。
もちろん両名の同意の元です。
西田二郎氏は読売テレビの社員、マキタスポーツ氏は芸人。
サラリーマンとフリーランスの二人がどんなことを語っているのか。
表紙までパクッてしまったこの本に興味を持って読みました。

“バカとも付き合って 西田二郎・マキタスポーツ” の続きを読む

むかしむかしあるところに、死体がありました 青柳碧人

「何があっても、あの襖の奥を開けて中を覗くことはなんねえぞ」by 弥兵衛

【あらすじ】
弥兵衛は父親母親を相次いで亡くし一人暮らし。
ある日、庄屋が弥兵衛の元を訪ねる。
弥兵衛の父親が庄屋に借金をして母親が機を織って少しずつ返してきたが、その母親も亡くなったので弥兵衛に返済を迫る。
返済を待ってくれという弥兵衛に庄屋は父親と母親を罵り、借金が返せないなら村から追放するとまで言った。
父母を罵られて我慢できない弥兵衛は隠しておいた鍬を掴んで庄屋を殺してしまう。

庄屋の死体を機織り部屋の奥の部屋に隠した直後に、つうがやってきた。
数日前に罠から助けてくれた弥兵衛の元に機を織るためにやってきたのだった。
機織り機を拒む弥兵衛を説得したつうは機織り部屋に行くときに
「つうが機を織っている間は障子を閉めたまま決して中を覗かないでください」と言うと弥兵衛は機織り部屋の奥にある襖を見て思いもよらない言葉を発した。
「何があっても、あの襖を開けて中を覗くことはなんねえぞ」
つうが織った反物は高く売れ評判も良く弥兵衛は毎晩つうに機を織る様に命じる。
次第に言動が荒くなる弥兵衛につうは従うしかなかった。

一方、庄屋が帰ってこなくなり村中は大騒ぎ。
殺されたのではないかという噂が流れ、犯人を捕まえた者が次の庄屋になれる…。
村の男、権次郎は弥兵衛の父親に借金があったことを突き止め、弥兵衛が殺したのではないかと疑う。
権次郎は弥兵衛を問い詰めるが「庄屋の死体を見つけてこい」と白を切り通した。

弥兵衛の家に、あずきという娘がやってきた。
あずきを嫁にし、つうの事は機織り女だと言い切る弥兵衛。
弥兵衛に思いを寄せていたつうは怒るが、反対に弥兵衛に暴力を振るわれる。
隣に住む勘太に助けられてつうは勘太に感謝し鶴の姿に戻り夜空に飛んでいく。

ここで物語は終わらず話は勘太の息子「弥兵衛」の話になる…。

【感想】
この本は有名な昔ばなしをアレンジした短編ミステリーです。
よく知っている話だけに「こんな展開が…」とのめり込んで読みました。
あらすじを紹介したのは「つるの恩返し」が元になっています。
「決して覗くな」のセリフをつうだけでなく弥兵衛も言うのですが、
覗いてはならない理由が庄屋殺しの他にもあり、良い意味で読者を裏切ってくれます。

「一寸法師の不在証明」はずる賢い男とそれを守る忠義の話
「花咲か死者伝言」はより忠実に復元しようとするおばあさんの話
「密室竜宮城」は用意周到な計画による復讐劇
「絶海の鬼ヶ島」は愚直な男の話
「密室竜宮城」は竜宮城の見取り図、「絶海の鬼ヶ島」には鬼ヶ島の地図が描いてあり、さらにイメージが膨らみますよ。


【目次】
一寸法師の不在証明
花咲か死者伝言
つるの倒叙がえし
密室竜宮城
絶海の鬼ヶ島

双葉社
248ページ
2019年4月19日第1刷発行
本体価格 1300円

著者 青柳碧人(あおやぎあいと)
1980年、千葉県生れ。
早稲田大学教育学部卒業。
早稲田大学クイズ研究会OB。
2009(平成21)年、「浜村渚の計算ノート」で「講談社 Birth」小説部門を受賞し、デビュー。
小説執筆だけでなく漫画原作も手がけている。

著書
「浜村渚の計算ノート」シリーズ
「ヘンたて」シリーズ
「朧月市役所妖怪課」シリーズ
「西川麻子は地理が好き。」シリーズ
「ブタカン!」シリーズ
「彩菊あやかし算法帖」シリーズなどがある。

青柳碧人 ツイッター

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春や春 森谷明子

今回紹介するのは、4月14日放送のラジオで紹介した本です。
テーマは「春」

大阪府 ラジオネーム 四十路の働き蜂
森谷明子 「春や春」 光文社文庫

① おすすめどころ

なんといっても 高校生の俳句への情熱と、俳句甲子園の白熱した戦いだと思います。
この物語は、女子高生が俳句同好会を立ち上げ、俳句甲子園で全国大会出場に至るまでの約3ヶ月を描いています。
主な登場人物 は、句作をする俳句初心者の5人のメンバー、作るのは苦手だから…と大会出場の準備や対戦相手の分析をするマネージャー兼策士的存在の女子高生、そして顧問や国語教師などの3人の先生方が出てきます。

メンバー探しの苦労や淡い恋といった、青春モノにありがちなエピソードはありますが、それを超えてしまうくらいの俳句への情熱に溢れているのです。
言葉の響き、リズム感
漢字と仮名のバランス…
17音の日本語に真剣に向き合って作品を作り出す。

俳句甲子園では句作だけでなく
お互いの作品に対してディベート(討論)も
繰り広げなければならない。

高校生が、ですよ。
戦いはチーム戦で、作品自体の点数とディベートでの加点。
芸術(文芸)に点数をつけることに違和感を持つ人もいるかもしれないけどフィギュアスケートと同じで、もはや立派な競技、知的バトルでした。

俳句ってこんなにも面白い!ということをこの小説で知り、去年秋から俳句教室に通っています。

② この本と出会ったきっかけ

昨年、ちょうど100回目の夏の甲子園が開かれているさなか、松山へ一人旅に出ました。
折しも愛媛代表の済美高校(せいびこうこう)が準々決勝で勝ち、ベスト4入りを決めた日。松山はさぞ沸いているだろうと思い、空港に降り立つと、目の前には『歓迎!第21回 俳句甲子園』の大きな文字が!

どうやら 俳句甲子園開催の直前だったようで、街の中は俳句で盛り上がり、至る所で俳句を見かけました。
『さすが正岡子規や高浜虚子のいた、俳句の街だなぁ』と思い帰阪。
その数日後に訪れた大阪の某書店で「甲子園は野球だけじゃない!」と、野球以外の夏の全国大会をテーマにした小説を集めて特設コーナーが作られてあり、そこに平積みされていたのが『春や春』でした。

③ 春の思い出

思い出…というほどではないかもしれませんが、自宅近くに関西では有名な桜の名所があります。
仕事帰りにコンビニでスイーツと缶コーヒーを買って、桜の下で一人プチ花見をするのが至福のとき。
毎年の楽しみです。

光文社文庫
431ページ
2017年5月11日第1刷発行
本体価格 740円
電子書籍あり

著者 森谷明子
1961年神奈川県生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業
2003年、紫式部を探偵役にした王朝ミステリ『千年の黙(しじま) 異本源氏物語』で第13回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。
卓越した人物描写とストーリーテリングで高い評価を受ける。

著書
『白の祝宴』
『望月のあと』
『れんげ野原のまんなかで』
『花野に眠る』

ゆめのたね放送局関西チャンネル「ホンスキー倶楽部」

インターネットラジオゆめのたね放送局関西チャンネル
毎週日曜午前11時~11時半
毎月テーマを決めて、リスナーからの本の紹介する「ホンスキーズBOOK」
私のおススメ本を紹介する「ぐーりんずBOOK」
第2週・4週は元書店員ブックコーディネーター、かーるさんがおススメする
「かおる文庫のおすすめブックコーナー」
ひたすら本を紹介する番組です。

♬ 聞き方
①下の「ゆめのたね放送局」のサイトに入ります。
②関西チャンネルの ➧ ボタンをクリックすると音声が流れだします。

インターネットラジオゆめのたね放送局

ホンスキー倶楽部 視聴

http://yumepod3.xsrv.jp/wp-content/uploads/2019/01/2-3_honsuki-ku

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